ディーン・フジオカと松永大司監督が感じる日本映画の閉塞感…それでも“今”日本に留まり映画を作る理由とは?

#Pure Japanese#ディーン・フジオカ#松永大司

『Pure Japanese』

俳優、ミュージシャンという演者としてはもちろん、あらゆるプラットフォームで創造し、表現するディーン・フジオカが企画・プロデュース、さらに主演も担う『Pure Japanese』が128日に公開。ムビコレでは、ディーンと松永大司監督のインタビューを掲載中だ。

・『Pure Japanese』ディーン・フジオカ×松永大司監督インタビュー

「今この瞬間ここでやれるものがある。日本で映画を作る可能性が今あるということです」

高い身体能力を持ち、日本文化に傾倒する孤高のアクション俳優・立石が窮地に置かれた1人の少女と出会い、彼女を救うために自ら封印してきた真の自分を解き放つ。街にやって来た流れ者が弱者を救う西部劇などのジャンル映画のフレームがありながら、そのお約束をことごとく裏切っていく立石の行動の奇妙なズレが物語を予測不能な方向へと進めていく。

「実は『Pure Japanese』が最初に作った企画ではないんです」とディーン。いいものを作りたいという思いで企画をいくつも立てたがなかなか響かず、『Pure Japanese』は45個目に立てた企画だったという。

「要はこれがエンタメとして面白いかどうか。自分にとって、やる意味があるのか。これだけコンテンツがあふれている中で、面白ければそれだけでいいのか、儲かればそれだけでいいのか、ということもあるけれど、そこで経済的に成立させることも必要です。この三方が成り立たないと、企画って前に進まないと思います。それで最初に目処がついて転がり始めたのが、この作品でした」とディーンは話す。

進行してはいるものの、「やっぱり難しいです」と話すディーンに対し、「この国ではポジションが上がれば上がるほど、自由度がなくなっていくのではないかと思います」と松永監督。ディーンの立場だからこその作品作りの難しさがある一方で、「ディーンさんは商業性と作家性を兼ね備えるものを作る覚悟を持っている」と、ディーンの相当な覚悟やチーム、タイミングなどさまざまなものが重なって本作が形になったことを教えてくれた。 

海外ベースのキャリアからスタートし、日本に戻ってきたディーン。日本で活動する中で、日本映画の“閉塞感”を感じ、変えていきたいという思いはディーンと共有できるものがあったと松永監督は話す。

そんな2人が、今日本に留まり映画を作る理由は何なのか。松永監督は、「留まろうとは思ってない」と話しながらも、「今この瞬間ここでやれるものがある。日本で映画を作る可能性が今あるということです。5年、10年後を見たときに、たぶん僕もディーンさんも同じ場所に留まっている感覚はないです。動きの中で、今ここにいる。これから長い目で見たときに、その中の1点でしかないとは思うんです。今この瞬間のベストを尽くしていく先に、自分たちの目指す未来があって、そこに向かおうとしてるだけであると僕は思ってます」と語った。

留まらなくてはならない理由に、“コロナ”もある。ディーンは今の状況を「不都合も不便もあるけど、今までこれだけ連続した時間を日本で過ごす機会もなかったことを考えると、自分はすごく貴重な体験だなと思っていて。新しい日本の良さを発見しています」と前向きに捉える。

最後に「精神的な意味では松永さんと同じで、自分も留まろうとはしてないですね」と話したディーン。ディーン・フジオカと松永大司監督のインタビュー全文はこちらから!

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