吉本興業、全国直営14劇場の観客収容率を緩和 11月から最大80%へ

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吉本興業
各劇場の客席数と収容率

吉本興業(以下、吉本)は、政府が9月19日から新型コロナウイルス感染拡大防止のためのイベント等の収容人数の制限を緩和したことを受け、全国直営14劇場と主催公演の観客の収容率について、徹底した感染予防対策を維持しつつ、11月1日から11月末日まで80%~50%とすることを発表した。医療及び感染症の専門家の意見を聞きながら、各劇場の設備状況などを踏まえ、各劇場で適切な感染予防対策がとれる割合に設定するという。

2月報道:吉本興業、全ての公演を中止か延期と発表

現在、吉本の劇場は30%から50%以下の観客収容率で運営。11月以降に収容率を高め、「よしもと漫才劇場」と「神保町よしもと漫才劇場」「よしもと福岡 大和証券/CONNECT劇場」は最大の80%にする見込みだ。

劇場ではマスクの着用や検温はもちろんのこと、劇場内での飲食禁止、喫煙所も使用不可。飲食店・カフェ・売店は閉じ、出演者への差し入れや祝花は辞退。ファンサービスやチケットの手売りも自粛する。

同社は今回の収容人数拡大に関して「今後も、感染状況を注視しながら、感染予防対策を徹底し、お客様に安心して劇場にお越しいただけるよう努めてまいりますので、ご理解賜りますよう、よろしくお願い申し上げます」と述べている。

所属芸人の桂文枝は「我々にとりまして願っても無い朗報と同時に、不安もいっぱいです。感染の不安は、劇場が万全の処置を取っているでしょうから心配はいりませんが、我々は長らく大勢のお客様の前でやっていなかったのでたくさんのお客様に満足いただけるか、芸が小さくなっていないか心配ですが、とにかく、今まで以上に気合いを入れて頑張ります」とコメント。

また、お笑いコンビ「霜降り明星」の粗品は「劇場で漫才をする機会が減っていた時、あまり芸人としては生きた心地がしてませんでした。シンプルに、ワクワクしております。芸人が芸人たる瞬間を見に、是非劇場へ足をお運びください」とアピールしている。

政府の制限緩和措置を受け、映画館やスポーツ関連スタジアムも観客収容率を上昇させている。他方、欧米の一部都市ではコロナの再拡大に伴うロックダウンが行われている。感染防止と経済活性化のバランスを慎重に見極める必要がありそうだ。

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