世界的大ヒット『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』に期待高まる

22年はどんな作品が話題になりそうか。ヒットしそうな話題作をシーズンごとに見てみる。

1~2月興行の邦画では『コンフィデンスマンJP 英雄編』(1月14日)が一番手。19年の1作目『ロマンス編』が興収29.7億円、20年の『プリンセス編』が38.4億円と安定してヒットを飛ばしている。洋画では『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(1月7日)が期待大。17年の『ホームカミング』が28億円、19年の『ファー・フロム・ホーム』が30.6億円をあげた実績に加え、『ノー・ウェイ・ホーム』が世界的に大ヒットしており勢いがある。

『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』

『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』 (C)2019 Columbia Pictures Industries, Inc. All Rights Reserved.

春休みは、『映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争(リトルスターウォーズ) 2021』(3月4日)が本命と目される。21年3月に公開予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で1年間延期に。20年の『のび太の新恐竜』は3月から8月に公開が延期され興収が33.5億円で、19年の『のび太の月面探査記』50.2億円より興収を大きく落とした。V字回復となるか期待したい。洋画で注目は大ヒットアニメの続編『SING シング ネクストステージ』(3月18日)。17年に公開された前作は51.1億円の大ヒットを記録した。

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ゴールデンウィーク興行は『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』が一番手(4月15日)。1年の延期を経て21年GWに公開された前作『緋色の弾丸』は緊急事態宣言の影響で東京や大阪などの映画館が休業。興収は75億円で8年連続のシリーズ最高興収の記録更新はならなかった。『ドラえもん』同様、V字回復となるか期待したい。『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』(4月22日)にも注目だ。洋画ではシリーズ3作目『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』(4月8日)が期待大。16年の1作目『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』が73.4億円、18年の2作目『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』が65.7億円。新作では、黒い魔法使いグリンデルバルド役がジョニー・デップからマッツ・ミケルセンに交代した。

5月~6月興行の邦画では、『シン・ゴジラ』の製作陣(企画・脚本:庵野秀明、監督:樋口真嗣)による『シン・ウルトラマン』(5月13日)に注目。洋画ではトム・クルーズが当たり役を35年ぶりに演じる『トップガン マーヴェリック』(5月27日)が控える。

夏興行では洋画に話題作が多い。シリーズ3作目『ジュラシック・ワールド ドミニオン』(原題)、『トイ・ストーリー』の人気キャラクター、バズ・ライトイヤーのルーツとなる物語が紡がれる『バズ・ライトイヤー』。人気キャラクターがドタバタ騒動を繰り広げる『ミニオンズ フィーバー』が公開される。邦画では、シリーズ新作『ONE PIECE FILM RED』を筆頭に、山崎貴監督が脚本・VFXなども担当した異世界冒険ファンタジー『GHOSTBOOK おばけずかん』、『メアリと魔女の花』のスタジオポノック製作の『屋根裏のラジャー』が控える。

秋興行では、新海誠監督の新作『すずめの戸締り』が一番手。他に邦画では福山雅治が天才科学者ガリレオに扮した『沈黙のパレード』が期待大。08年の『容疑者Xの献身』は49.2億円、13年の『真夏の方程式』は33.1億円をあげ大ヒット。9年ぶりの新作となる。洋画では『ミッション:インポッシブル7』(仮題)が控える。

冬は、13年ぶりの続編となる『アバター2』が公開予定だ。(文:相良智弘/フリーライター)

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