100億円突破は確実!『劇場版 呪術廻戦 0』が大ヒット

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呪術廻戦
『劇場版 呪術廻戦 0』
(C)2021『劇場版 呪術廻戦 0』製作委員会 (C)芥見下々/集英社

朝8時から深夜27時までIMAX版を含め計41回上映

12月24日から公開された『劇場版 呪術廻戦 0』が大ヒットスタートを切った。24日から26日までの初日3日間の興収は約26億9400万円。『名探偵コナン 緋色の弾丸』の約22億1800万円を上回り、今年最大のオープニング成績だ。シネコンでの上映回数は通常は1日5回のところ、10回以上は当たり前。15回を超えるシネコンも多くあった。

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公開初日24日(金)午前0時に、本作とゆかりの深い京都と宮城、そして全国5大都市(東京、大阪、愛知、福岡、北海道)で最速上映を実施し、話題性を喚起した。ちなみに、日本最大級の動員を誇るTOHOシネマズ新宿では24日(金)午前0時に9スクリーンで上映。その後、朝8時から深夜27時までIMAX版を含め計41回上映した。

本作は、「週刊少年ジャンプ」連載中の「呪術廻戦0 東京都立呪術高等専門学校」の映画化。原作者・芥見下々(あくたみ・げげ)が本編連載前に短期集中連載で発表した作品だ。本編の前日譚にあたり、切ない愛と呪いの物語を描く。本作には『呪術廻戦』の人気キャラクターが数多く登場。禪院真希(ぜんいん・まき)、狗巻棘(いぬまきとげ)、パンダ、最強の呪術師・五条悟(ごじょう・さとる)先生、最悪の呪詛師・夏油傑(げとう・すぐる)が活躍し、『呪術廻戦』ファンへの訴求力は抜群だ。

スタートダッシュに一役買ったのが、入場者特典「呪術廻戦 0.5 東京都立呪術高等専門学校」だ。原作者・芥見が描きおろした新作番外編漫画(主人公・乙骨ら1年生たちの日常を描いた番外編)や初期ネーム(「ジャンプGIGA」連載開始用「東京都立呪術高等専門学校」第1話「呪いの子」のネーム)、芥見の一問一答、劇場版設定資料、アニメスタッフ・キャストのコメントが掲載された小冊子で全国500万人に配布される。

公開に合わせてTikTokとスペシャルコラボや、イオンモール、JR九州、出前館、ローソンなどでキャンペーンを実施。また公開記念特番を放送したり、MBSなどでは7話分一挙放送を実施した。

配給元・東宝では「興収100億円突破は確実」としており、どこまで興収を伸ばすかに注目したい。(文:相良智弘/フリーライター)