アーミー・ハマーは「アメリカ……大丈夫なのか??」とツイート

6日(現地時間)、アメリカのドナルド・トランプ大統領の支持者たちがワシントンD.C.に集結し、一部が大統領選の結果確定の上下両院合同会議が行われていた議事堂に乱入、暴徒化した事件に世界中で衝撃が走った。

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議会は中断され、バリケードを突破した暴徒たちの傍若無人な振舞いの様子は写真や動画で世界中に発信され、トランプ支持者の女性を含めた4人が死亡、これまでに計52人が逮捕される大事件になった。

事前に開いた集会で、「国会議事堂に歩いて行こう。そして勇敢な上院議員、下院議員を応援する。一部に対してはそれほど応援はしないかもしれない。弱さで国を取り戻せないからだ。強さを示し、強くなければならない」と支持者たちを煽るような発言を繰り返した大統領に対する非難の声が各界から上がっている。

『アベンジャーズ』シリーズのクリス・エヴァンズは事件の第一報に接して「言葉がない」とツイートした後、「白人じゃなかったら、大虐殺になったと思う」「多くの人がこれを可能にした」と暴徒の大半が白人で、警察による弾圧が過激にならず多くが無傷で議事堂を後にしたことを指摘。

『君の名前で僕を呼んで』のアーミー・ハマーは「おい、アメリカ……大丈夫なのか??」とツイート。

『ミスエデュケーション』のクロエ・グレース・モレッツは「アメリカ合衆国大統領ドナルド・トランプが『下がって待機せよ』と言ったのは、こういう意味だったんですね」と、昨年の大統領選の最中に大統領が極右団体「プラウドボーイズ」について発言した内容に触れた。

ツイッターとフェイスブックは大統領のアカウントを一時凍結

TVシリーズ「セックス・アンド・ザ・シティ」のサラ・ジェシカ・パーカーは「想像を絶する。不名誉。ショッキング。でも驚きはありません。多くの人が責任を負わなければ。あなたたちは自分が何者か分かっているでしょう。あなたたちは、暴力的で、分断的で、残酷なレトリックを野放しにしました。言い訳を重ねた。臆病者たち。彼/あなたたちはリーダーではない。私たちは再構築にトライします。あなたたちは自分たちで生きるようにしてください」と、大統領と暴徒化した支持者を非難した。

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シンガーのジョン・レジェンドは「こんな悲惨でくだらないナルシストの大統領に投票した誰もが、今日のこの失態の責任を負っている。彼は正体を現してきた。それでもあなたたちは彼を支持していた。あなたたちは国を破壊しようとするのに加担している。あなたたちは愛国者ではない」とツイートした。

事態を受けて、ツイッターとフェイスブックは大統領のアカウントを一時凍結した。

シンガーで女優のセレーナ・ゴメスは、フェイスブック、インスタグラム、ツイッター、グーグル各社のアカウントとCEO、YouTubeのCEOに向けてツイッターでメッセージを送った。

「今日(の出来事)は心に憎しみを抱えた人々に、本来は人々を繋いでコミュニティを作るために使われるべきプラットフォームを使わせてしまった結果です。フェイスブック、インスタグラム、ツイッター、グーグル、マーク・ザッカーバーグ(フェイスブック)、シェリル・サンドバーグ(インスタグラム)、ジャック・ドーシー(ツイッター)、サンダー・ピチャイ(グーグル)、スーザン・ウォシッキー(YouTube)、あなたたちは今日、アメリカの人々を失望させました。あなたたちが物事を改善し前進させることを願います」

7日(現地時間)、トランプ大統領はアカウントの凍結が解除されたツイッターに動画を投稿し、暴徒化した支持者について「全てのアメリカ人と同様に、私は暴力と無法と騒乱に対して激怒しています」「アメリカは法と秩序の国であり、常にそう出なければならない」などと非難して切り捨てたうえで、「議会は新政権が1月20日に発足するという結果を認定した」「私が集中するのはスムーズで秩序ある、円滑な権力の移行を確実にすることだ」と、バイデン次期大統領への事実上の敗北宣言をした。