女性のエンパワーメントを感じる!『プロミシング・ヤング・ウーマン』キャリー・マリガンとフェネル監督インタビュー

#アカデミー賞#インタ ビュー#エメラルド・フェネル#キャリー・マリガン#プロミシング・ヤング・ウーマン

いろんな男が登場するけど、女性の誰かが必ず言ってたわ。“経験ある”

本年度の賞レースを席巻し、アカデミー賞脚本賞受賞、主要5部門のノミネートを果たした話題作! 2021年7月16日より公開が始まった『プロミシング・ ヤング・ウーマン』から主人公を演じたキャリー・マリガンと、独創的なオリジナルの脚本で本作が長編デビューとなったエメラルド・フェネル監督の2ショットインタビュー映像が解禁された。

・“お持ち帰り”だなんてふざけるな! 痛快だけでは済まされない、若き女性の捨て身の裁き

公開された映像では、最高のハマり役に見えるキャリー・マリガンが、大変な役柄に不安もあったと胸の内を明かしつつ「エメラルドに会って10分ぐらいで出演を決めちゃってたわ」と、そのパワフルなエメラルド監督の人柄に即決オファーを決めた当時を振り返った。あえて辛い人生を歩む主人公キャシーの設定について問われたエメラルド監督は、「世の女性は家でも職場でも彼氏からも“過去に執着するな”と言われる。だからこそ“過去を忘れる気はない”と女性が宣言したらどうなるか興味があった」と、ジェンダーにおける身近な疑問に真正面から切り込んだ想いについて力強く話した。

また、本作で悪者として描かれる男性を演じた俳優らについて、「みんな作品に理解があり、出演者に細心の注意を払ってくれた」とコメント。その一方で「いろんな男が登場するけど、女性の誰かが必ず言ってたわ。“経験ある”」と2人で爆笑する場面も! 世界中の女性が共感し、胸を痛める題材を描きながらも、強く明るく生きる“ウーマンパワー ”を感じるインタビューとなっている。

ジャンルレスな本作は、多くの観客の共感を獲得しつつ、激しい論争を巻き起こしている。その理由は、女vs男という対立構造の中でどちらかを断罪して終わるのではなく、社会に蔓延るジェンダーバイアスを浮き彫りにしているからだ。彼女の落とし前の矛先は“ナイスガイ”だけに留まらず、“同調圧力オンナ&女だからとわきまえる女”へも向けられ、痛烈に批判する。好きか嫌いかを超えたその先に、私たちは何を見出すのか!? 明るい未来が約束された、これからを創り出す、すべての人たちに。

キャシーには違う選択肢もあった。 でも私たちには彼女の気持ちがわかる

30歳を目前にしたキャシー(キャリー・マリガン)は、前途有望だった過去に起きたある事件によって医大を中退し、今やカフェの店員として平凡な毎日を送っている。その一方で、毎晩バーで泥酔したフリをしては、お持ち帰りオトコたちに裁きを下していた。ある日、大学時代のクラスメートで、現在は小児科医となったライアン(ボー・バーナム)がカフェを訪れる。この偶然の再会こそが、キャシーに恋心を目覚めさせ、同時に地獄のような悪夢へと連れ戻すことになる。そして、キャシーの親友の未来を奪った悲惨な事件に関わったすべての者への復讐心をも覚醒させることに……。

甘い砂糖に包まれたような違和感がまさにエメラルド・フェネル監督脚本の真骨頂! 公開して早々に評判の高い本作、予想のつかない展開から目が離せない。

『プロミシング・ヤング・ウーマン』は2021年7月16日より公開中。

※インタビュー映像 (C)2020 Focus Features, LLC.

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