星空遺産テカポ湖や羊に囲まれた撮影風景、感動のクランクアップ
福士蒼汰と福原遥をW主演に迎え、スピッツの同名楽曲を映画化した『楓』より、大自然に囲まれたニュージーランドのメイキング映像が公開された。福士&福原が和やかな現場の雰囲気をナビゲートする。
本作は、スピッツの名曲「楓(かえで)」を原案にした忘れられないラブストーリー。事故で双子の弟を失った涼は、弟の恋人・亜子に弟と間違えられたまま恋人として過ごす。しかし亜子もまた<秘密>を抱えていた…。真実を言えないまま惹かれあってしまう2人の運命が交差するとき、驚き涙する。
監督を務めるのは、多様な恋愛映画を手がけてきた行定勲。『世界の中心で、愛をさけぶ』(04年)に続き、令和を代表するラブストーリーに挑む。オリジナル脚本を手がけたのは、『ソラニン』(10年)『東京リベンジャーズ』(21年)など、ジャンルを超えて高い評価を得てきた髙橋泉。

音楽は、藤井風をはじめ多くのアーティストの作曲・編曲・プロデュースを担い、CM・映画・ドラマに楽曲を提供してきたYaffleが担当する。
本作の一部はニュージーランドで撮影され、その雄大な自然に包まれたロケ風景が映し出されている。今回、和やかな空気の中で撮影に臨む福士蒼汰と福原遥の姿をはじめ、劇中にも登場する星空世界遺産・テカポ湖での圧巻の絶景シーン、さらに主演2人の貴重なクランクアップの瞬間まで収めたメイキング映像が解禁された。
物語の核心に関わる重要なシーンや作品のスケール感を表現する舞台として、ニュージーランド南島の雄大な自然の中で撮影が行われた。最高ランクの星空保護区「ゴールドティア」に認定されたテカポ湖をはじめ、光害の少ない澄んだ空気と広大な大地が広がるこの地は、物語の鍵となる“彗星”“天体”というテーマと深く響き合い、涼(福士)と亜子(福原)の繊細な感情を映し出す舞台として欠かせない存在となっている。
ニュージーランドは、人口の6倍の羊が暮らす穏やかな牧草地帯と、息をのむ星空や湖畔の絶景が共存する国。南島カンタベリー地方南部の小さな町フェアリー(Fairlie)を拠点に始まった撮影では、やがてその雄大な自然そのものが俳優たちの芝居を後押しし、作品が持つ“喪失と再生”というテーマをより深く立ち上げていった。

解禁されたメイキング映像には、ニュージーランドでの撮影の裏側が温かな空気とともに収められている。冒頭では、福士と福原が「Kia ora!(こんにちは)」と笑顔で挨拶を交わす姿や、語学堪能な福士が流暢な英語で現地スタッフに挨拶し、それに続いて福原も英語で自己紹介するなど、現場には和やかな雰囲気が漂う。

さらに、劇中にも登場する大群の羊に2人が「Kia ora」と声をかけたり、“Kiwi!”の掛け声で写真を撮り合う姿など、素の表情が随所に映し出される。車の前を羊の群れが横断するシーンや、涼と亜子がテカポ湖を前に向かい合うシーンの撮影風景も収められ、現場の臨場感が伝わる映像となっている。
そんな和やかな撮影現場の一方で、福士は「ニュージーランドに到着したその日に、晴天だからと急きょ撮影が決まったんです。ノーメイクのまま現場へ向かい、見つめ合うシーンを撮影しました」と裏話を明かす。思わぬ展開に翻弄されたものの、「そのカットのおかげで驚くほど美しい景色が撮れました」と語り、作品を象徴する印象的な一場面になったことを振り返った。

ニュージーランドで行われた撮影について、福士は「テカポ湖は本当に美しかったです。星の観測スポットから見た景色が特に印象的で、そこに亜子を演じる福原さんの姿が映った瞬間、思わず“美しい”と感じました。忘れられないシーンです」とコメント。
福原も「額縁に入れて飾りたくなるほど感動した景色。あの場に立ったからこそ自然に亜子としての感情が湧いてきました」と、ニュージーランドの自然が作品に与えた影響の大きさを明かしている。
『楓』は2025年12月19日より全国公開。
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