平山あや

テレビドラマ、ヴァラエティ、そして映画と、幅広く活躍する若手女優

 

『インシテミル 7日間のデス・ゲーム』平山あやインタビュー

『インシテミル 7日間のデス・ゲーム』平山あやインタビュー

 

リフレッシュ方法はとにかくよく食べること
お米が好きなんです(笑)

  • 時給11万2000円の高額バイトのために謎の施設に集まった10人の男女が、死の心理戦を繰り広げる映画『インシテミル 7日間のデス・ゲーム』は、2010年度版「このミステリーがすごい!」で作家別投票1位に輝いた米澤穂信の小説を元にした傑作ミステリーだ。

    出演するのは藤原竜也、綾瀬はるか、石原さとみ、阿部力、平山あや、石井正則、大野拓朗、武田真治、片平なぎさ、北大路欣也といった豪華メンバー。密室を舞台に、彼らが生き残りをかけ、熾烈な心理戦を繰り広げていく。

    このなかで、結婚を夢見る、唯一の明るいキャラクター・橘若菜を演じているのが平山あやだ。映画では阿部力演じる恋人と一緒に高額バイトに参加する役を好演している。その平山に、撮影の裏話からリフレッシュ方法までを語ってもらった。

    [動画]『インシテミル 7日間のデス・ゲーム』平山あやインタビュー

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  • ──ご自身が演じた橘若菜役に、最初はどのような印象を持ちましたか?
  • 平山:「インシテミル」という原作の映画化で、私の役は等身大の女の子だと聞いていたんです。それで台本を読む前に小説を読んでみたら、本当に等身大で、すごく元気な今時の女の子だったんです。その娘は彼が大好きで、結婚を夢見ている。そのために時給11万2000円のバイトに来て、楽しんで参加する役。自分と似ている部分があるなっていう印象でした。
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  • ──今回は撮影が順撮りではなかったそうですが、イマジネーションを膨らませて演じるのは大変でしたか?
  • 平山:確かに大変でしたが、中田監督が撮影に入る前に、1シーン1シーン、それまでの流れを説明してくれたので結構やりやすかったですね。メインキャスト10人それぞれに、ここはちょっと上げてくださいとか、ここは下げてくださいと指示してくれて。撮影前にはちょっとでしたがリハーサルもやって、大体こういうテンションでやりましょうという話もしました。私の場合、ゲーム感覚で参加して、そこから変化を見せていくところが大事だったので、1シーン1シーンで変化を見せるために細かく説明してもらいました。
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  • ──この映画はメインキャスト10人が、みんなホリプロに所属する役者さんです。どんな風に感じましたか?
  • 平山:同じ事務所の役者さんだけで映画を作るのは初めての経験で、これからも一生ないんじゃないかなって思いました。現場の雰囲気は、これまでにまったく味わったことがない不思議な感じ。マネージャーさんも含めてみんな知ってるし、みたいな。ただ、大体の方は会ったことがあるのですが、北大路欣也さんは初めてお会いしました。同じ事務所だって知らなくて(笑)、えっ、そうなんだみたいな感じでびっくりしました。どんな人なのかまったく想像がつかず、恐い方なのかなって思っていたら、すごく優しくて。
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  • ──北大路さんとはお話しをしました?
  • 平山:廊下みたいなセットがあるんですけど、そこにイスを並べて、いつもみんなで座って喋っていたんです。で、(綾瀬)はるかちゃんや(石原)さとみちゃんと同年代なので、普通にガールズトークしていたら、そこに北大路さんが入ってくる感じ(笑)。すごい可愛らしい方なんですよ。
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  • ──この映画では騙し騙されの心理戦が描かれていますが、平山さん自身はこのバイトに参加するタイプ?
  • 平山:実際に自分がこのなかに入っていくとしたらってよく聞かれるんですけど、私も時給11万2000円って見た時点で、何か裏がある、危ないってわかりつつも、ちょっと興味があって行ってみようかなって思うタイプです。そういう意味では自分が演じた若菜と共通する部分がありますね。どうなるのかわからず、行ってみるだけ行ってみようみたいな。誰が生き残るかということに関しても、恐いけど私は大丈夫でしょうって思うタイプです(笑)。
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  • ──では、生き延びる自信はあると?
  • 平山:と、思うんですけどね。でも、心理戦なので、考えて行動しなくてはいけないっていう意味では、そういうのが苦手なので、たぶんすぐに殺されるんじゃないかと(笑)。でも、直感で過ごせば大丈夫だろう、何とかなるって思いもあります。
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  • ──役柄ではなく、役者自身がこの心理戦に参加するとしたら、キャストのなかで誰が最後まで生き残ると思います?
  • 平山:藤原竜也くんもそうだけど、北大路さんも生き残りそう。難しいですね。みんな何かすごく考えていそうで、恐いです。
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  • ──男女関係ないとしたら、自分が演じた役以外に、どの役を演じてみたいでしょうか?
  • 平山:そうですね、武田さんの役が強烈で、すごくキャラが濃い役だったので、ちょっとやってみたいなっていう気持ちはあります。
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  • ──撮影を通して大変だったことは?
  • 平山:ロケ撮影がほとんどなく、毎日同じスタジオの同じセットで、同じ服を着て、本当に密室のなかに閉じ込められているみたいな雰囲気での撮影だったことですね。テンションがどんどん落ちていきがちで、そのなかでテンションを保つのは大変でした。しかも、私が演じたのは楽しんでる役なので、テンション上げなければならなくて。
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  • ──行き詰まったときなどの、平山さんのリフレッシュ方法を教えてください。
  • 平山:食べることですね。不思議なんですけど、作品に入ると痩せちゃうんです。これまでにも、1週間で4キロくらい痩せちゃったことがあって、役について考えながら生活をしているので食事も摂れなくなる。役を引きずってしまうタイプらしいんですね。そういうときのリフレッシュ方法はとにかくよく食べること。食べると元気になるし、エネルギーがつくし、頑張れるので。あとは本当に好きなことをすること。お買い物だったり、友だちと会ってご飯を食べたり、ネイルに行ったり、エステに行ったり。そういうところで人と会うことでリフレッシュする面もあるので。
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  • ──ちなみに、一番好きな食べ物は何でしょう?
  • 平山:お米が好きなんです(笑)。なんかホントにお米を食べないと元気が出ないというのがあって、毎日毎日ご飯を食べるんですね。そうすると元気になって撮影も頑張ろうって感じになるので、とにかくお米がないとダメなんです(笑)。

(2010/10/14)

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平山あや

ひらやま・あや
1984年、栃木県出身。1998年に第23回ホリプロタレントスカウトキャラバングランプリ受賞。2003年『ラヴァーズ・キス』で映画初主演。主な出演映画に『ウォーターボーイズ』(01)、『バックダンサーズ』(06)、『陰日向に咲く』(08)などがある。また、2005年には『はるか17』で連ドラ初主演をつとめるなどドラマでも活躍。ヴァラエティ番組にも数多く出演しており、映画、テレビ等で幅広く活躍中。

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渡辺奈緒子

『インシテミル 7日間のデス・ゲーム』場面
『インシテミル 7日間のデス・ゲーム』場面
『インシテミル 7日間のデス・ゲーム』場面
『インシテミル 7日間のデス・ゲーム』場面
『インシテミル 7日間のデス・ゲーム』場面
 『インシテミル 7日間のデス・ゲーム』
2010年10月16日より丸の内ピカデリーほかにて全国公開
(C) 2010「インシテミル」製作委員会

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