63億円ヒットの『コナン』新作とキムタク主演作が一騎打ち!? 2017年、話題の映画を先取り

#無限の住人

(C) 沙村広明/講談社 (C) 2017映画「無限の住人」製作委員会
(C) 沙村広明/講談社 (C) 2017映画「無限の住人」製作委員会

2017年の映画界はどんな作品が話題になりそうか。ヒットしそうな話題作をシーズンごとに見てみよう。

アカデミー賞候補作が次々公開、2017年のハリウッド期待作はこれだ!

春休みは、今年興収41億円の大ヒットを記録した『映画ドラえもん』の新作『映画ドラえもん のび太の南極 カチコチ大冒険』が本命と目される。他の話題作には、ディズニーアニメーションの新作『モアナと伝説の島』、『ミニオンズ』スタッフの新作アニメ『SING/シング』、神木隆之介主演で人気マンガを2部作で描く『3月のライオン 前編/後編』、『キングコング:髑髏島の巨神』などがある。

ゴールデンウィーク興行は、今年興収63億円の大ヒットを記録した『名探偵コナン』の新作『から紅の恋歌(からくれないのらぶれたー)』が一番手。他の話題作を見ると、邦画実写では人気マンガを木村拓哉主演で実写化した『無限の住人』、洋画では人気カーアクションシリーズ新作『ワイルド・スピード ICE BREAK』やディズニーの名作アニメーションの実写化『美女と野獣』、『攻殻機動隊』をハリウッドで実写化した『ゴースト・イン・ザ・シェル』などがある。

夏興行は洋画シリーズ作が相次いで公開される。6年ぶりにジャック・スパロウが復活する『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』、キャストを一新して再スタートする『スパイダーマン:ホームカミング』、新3部作の1作目となる『トランスフォーマー 最後の騎士王』、スーパーヒロインが活躍する『ワンダーウーマン』、『怪盗グルー』の新作、ピクサーアニメーションの『カーズ3』。

一方邦画は和田竜のベストセラー小説を大野智で映画化する『忍びの国』、人気マンガの実写映画化『銀魂』『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない  第一章』『東京喰種 トーキョーグール』。『借りぐらしのアリエッティ』『思い出のマーニー』を監督した元スタジオジブリの米林宏昌による新作『メアリと魔女の花』や岩井俊二の名作をアニメ化する『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』、岡田准一主演の時代劇『関ケ原』もある。

秋は、『プロメテウス』の続編で『エイリアン』へとつながる『エイリアン:コベナント』、『猿の惑星』の前日譚を描くシリーズ完結編『猿の惑星:大戦記(グレート・ウォー)』、名作SF映画の続編『ブレードランナー2049』、クリストファー・ノーラン監督の戦争ドラマ『ダンケルク』、人気マンガを佐藤健主演で実写化する『亜人』が控える。

冬は『スター・ウォーズ エピソード8』、バットマンやワンダーウーマンなどDCコミックスのヒーローが集結する『ジャスティス・リーグ』、アガサ・クリスティの名作ミステリーをケネス・ブラナーの主演・監督で映画化した『オリエント急行殺人事件』、人気マンガの実写化『鋼の錬金術師』、『妖怪ウォッチ』第4弾などがある。また公開時期未定だがアニメ版『ゴジラ』もある。(文:相良智弘/フリーライター)

相良智弘(さがら・ともひろ)
日経BP社、カルチュア・コンビニエンス・クラブを経て、1997年の創刊時より「日経エンタテインメント!」の映画担当に。2010年からフリー。