“戦争加害者”の恐怖を描く塚本晋也監督最新作がヴェネチア&トロント国際映画祭に正式出品
実話に基づく“戦争加害者”の告白、塚本監督が挑んだ衝撃のテーマ
監督・俳優として世界から高い評価を受ける鬼才・塚本晋也監督の最新作『ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?』が、9月11日より公開される。このたび、本作が第83回ヴェネチア国際映画祭のコンペティション部門へ正式出品されることが決定した。先日発表された第51回トロント国際映画祭スペシャル・プレゼンテーション部門に続き、2つ目の国際映画祭への正式出品となる。あわせて、本作のキャラクタービジュアル4点も解禁となった。
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世界三大映画祭のひとつとして知られるヴェネチア国際映画祭。その最高峰であるコンペティション部門は、世界中から選び抜かれた作品が名を連ね、最高賞・金獅子賞を競う映画人憧れの舞台だ。塚本監督は本映画祭の常連として知られ、監督作が選出されるのは今回で8回目。コンペティション部門への正式出品は、『鉄男 THE BULLET MAN』(09)、『野火』(14)、『斬、』(18)に続き4回目となる。これまで世界的な評価を獲得してきた塚本監督が、本作で再び世界最高峰の映画祭に参加することとなった。

『ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?』は、ベトナム戦争に従軍したアレン・ネルソンが、自らの戦争体験と帰還後の葛藤を綴ったノンフィクションが原作。ネルソン氏はその体験をもとに日本全国で1200回以上の講演を行い、「ほんとうの戦争」を語り続けてきた人物でもあり、その証言をもとに塚本晋也監督が「戦争加害者の傷」というテーマに真正面から挑んだ。塚本監督が「世界がキナ臭くなっている今だからこそ、必ず作らなければならない映画」と語る本作は、ニューヨーク、ベトナム、タイ、沖縄で撮影を敢行し、“戦争加害者の傷”というテーマに真っ向から取り組んだ、これまでの戦争映画の常識をくつがえす衝撃作だ。
さらに本作は、アカデミー賞の前哨戦としても知られる、第51回トロント国際映画祭のスペシャル・プレゼンテーション部門への正式出品も決定しており、本公開を前に世界中から大きな注目を集めている。ヴェネチア国際映画祭とトロント国際映画祭への正式出品を受けて、塚本監督からコメントも到着。「このとても重要な場で、アレン・ネルソンさんが命を吹き返す機会を与えてくださったことに感謝します。世界がきな臭くなってきた今、ひとりでも多くの人にアレンさんの体験と生き様を見ていただきたいと思います」とコメントを寄せている。
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アカデミー賞俳優ジェフリー・ラッシュも出演、4人が体現する苦悩と葛藤

映画祭決定にあわせて、本作のキャラクタービジュアル4点も到着した。4人のメインキャストが演じるそれぞれのキャラクターの苦悩や葛藤を捉えた印象的なデザインとなっている。
ベトナム戦争で“加害者”となった過去に苦しみ続ける壮年期のアレン・ネルソンを演じるのは、ブロードウェイミュージカル「レント」のオリジナルキャストであるロドニー・ヒックス。戦場で負った深い心の傷と向き合いながら、自らの人生を懸命に生きる姿を体現している。
そんなアレンに寄り添い、彼の心の再生を支える医師ニール・ダニエルズ役は、『シャイン』や『英国王のスピーチ』、『パイレーツ・オブ・カリビアン』のヘクター・バルボッサ役で知られるアカデミー賞®俳優ジェフリー・ラッシュ。長年にわたるカウンセリングを通して、アレンが自らの過去と向き合うきっかけを与える重要な人物を演じる。
一方、青年期のアレン役には本作が映画初出演となるマーク・マーフィーが大抜擢。希望を胸に軍へ入隊するものの、ベトナム戦争という過酷な現実の中で心身ともに大きく変わっていく若き日の姿を描き出す。そして、戦争による心の傷に苦しむアレンを献身的に支え続ける妻・リンダを演じるのはタチアナ・アリ。絶望の中でも夫を信じ続けるその深い愛情は、本作に温かな光をもたらしている。
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