『JUNO/ジュノ』記者会見

映画出演で学んだのは、コンドームの大切さ!?

#エレン・ペイジ

『JUNO/ジュノ』エレン・ペイジ 記者会見

オスカーのノミネートはシュールな感じ!
  • 10代の妊娠騒動を描いた話題作『JUNO/ジュノ』。深刻になりがちなテーマを温かい視点でユーモラスに描き、全米で大ヒットした作品だ。ヒロインのジュノを演じたのはカナダ出身の注目株エレン・ペイジ。この映画でなんとアカデミー賞主演女優賞にノミネートされ、先日行われたMTVムービーアワードでも主演女優賞を受賞するなど、高い演技力が評価されている。そんなペイジが、日本での公開を前に来日。都内で記者会見を行った。急激に注目を集め始めた状況にまだ慣れていないようで、終始緊張した様子ながらも、はっきりと自分の意見を語る姿が、大器を感じさせた。
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  • ──アメリカでは、大作でないにも関わらず大ヒットとなりましたが、ヒットの要因は何だと思いますか? また、アカデミー賞にノミネートされた感想は?
  • エレン・ペイジ(以下、E):まず、脚本を読んで驚きました。今まで読んだどの脚本に比べても素晴らしかったからです。誠意があって、正直で深みがあります。同時にとても面白い。とにかく良くできた作品なんです。だからこそ多くの人々に訴えるものがあったのだと思います。笑って楽しめると同時に、感動的でもあります。オスカーのノミネートの瞬間は、非現実的でシュールな感じでした。当時、私は20歳だったのですが、ノミネートされた他の女優さんが偉大な人たちばかりだったので、とても謙虚な気持ちになりました。同時に、信じられなかったし、こういう役を演じることができてとてもラッキーだったと思いました。

    ──10代の妊娠というとセンセーショナルになりがちですが、この映画は違いますよね。演じるときにどんなことを考えながら演じましたか?

  • E:ジュノはとても能動的で行動的でエネルギーがあって、生意気な部分もあります。そのヘンのバランスを見つけるのが大事だと思っていました。様々な国で、女性はもちろんですが、若い人から年輩の方々まで、老若男女問わず注目された作品ですが、日本でもそうなるといいと思っています。
     
  • ──映画に出て学んだことは?
  • E:コンドームを使うこと(笑)。いろいろな人に優しく、思いやりを持つということを学びました。ジュノの両親が、妊娠した娘に接する態度も好感が持てます。彼らはもちろん妊娠を喜んではいませんが、彼女をとても愛しているしサポートしてくれる。それは他の映画ではあまり見られないことですよね。私は“産む派”ですが、堕胎という選択肢もあるわけで、両方の意見にオープンであるべきです。この映画は民主主義的で、両方の意見を描いていると思います。

    ──この映画で世界的に注目されることになりましたが、感想は?

  • E:私自身は何も変わっていません。でも、いろいろな意味で仕事が増え、選択肢も広がりました、これは若い女優としては素晴らしいことだと思います。今までとの一番の違いは、家を出ると「あ、エレン・ペイジだ!」「あ、ジュノ!」などと言われたりすることかな。でも、それも仕事の一部だと考えるようにしています(笑)。

    (08/06/06)


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エレン・ペイジ
エレン・ペイジ

Ellen Page
1987年2月27日生まれ。カナダ、ハリファックス出身。10歳の時、テレビ映画“Pit Pony”でデビューし、以後、カナダで活躍。2005年に『ハードキャンディ』で注目を集め、『X-MEN:ファイナル ディシジョン』(06)などに出演。本作でアカデミー賞主演女優賞にノミネートされた。