若作りはしない、すっぴんでもOK! ありのままを受け入れるジュリエット・ビノシュが素敵!!

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ジュリエット・ビノシュ
ジュリエット・ビノシュのInstagramより
ジュリエット・ビノシュ

抗酸化力が高いカテキン豊富な緑茶も愛飲

いくつになっても、自然な若々しさを保つことは美容の理想。その“自然”をどうイメージするかは人それぞれだが、歳を重ねるのをワインのエイジングに例えて肯定的に捉えてみせるフランスでは、カトリーヌ・ドヌーヴイザベル・ユペールなど、還暦を過ぎてもなお、自信と活力に満ちた美を感じさせる女優たちが大勢いる。

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少し下の世代になるジュリエット・ビノシュは3月に57歳の誕生日を迎えたばかり。最新作『5月の花嫁学校』(5月28日公開)では、1960年代後半のフランスで亡夫の後を継いで学校長に就任した女性を演じている。髪も服装もメイクも保守的なマダム然としたスタイルだが、素顔のジュリエットはインスタグラムにすっぴんのセルフィーをアップするなど、飾らない自然体。シワなどの加齢サインが見えてもお構いなしの、心からの笑顔が美しい。

『5月の花嫁学校』 (C)2020 – LES FILMS DU KIOSQUE – FRANCE 3 CINÉMA – ORANGE STUDIO – UMEDIA

そんな彼女の美の秘訣は、私たちの日常にも取り入れられるものが多い。

ジュリエットはノーメイクで外出することもあるが、肌は常にしっかり保湿しているそう。撮影などでフルメイクするときは、スチーマーで水蒸気を当てながら行う。新陳代謝を促す目的で水分もたっぷり補給。抗酸化力が高いといわれるカテキンが豊富な緑茶もよく飲んでいる。

すっぴんで太陽光の有益性について語るジュリエット・ビノシュ

そしてもう1つ心がけているのは真っ直ぐ座ること。「簡単なことだと思えるけれど、意外と簡単ではないの。背筋を伸ばして座るのはちょっとした努力が必要で、自然にできる優しい体操であり、腹筋や体幹を鍛えることができる」

歳をとることを不安に思うかと聞かれると、「自分の進む道を見つけて行動することが私の秘訣。自分の人生を生きるなら、何を心配するの? リンゴの木にはリンゴがなる。木々は何も不安に思わないでしょう」と答えている。

そして一押しの健康法はルミノセラピーだ。冬になると日照時間が減るフランスでは、太陽光を浴びるルミノセラピーが人気だが、ジュリエットもその信奉者。2020年1月、インスタグラムに投稿した動画で「毎日太陽光を浴びて。朝と午後に、最低30分間ずつ」と、すっぴんで日光浴をしている姿を公開。「暗い部屋で仕事したり、生活している人はランプに投資してみたらいかが? ルミノセラピーは効果あります!」とコメントした。

数年前に来日した彼女を取材したときに印象的だったのは、溌剌とした笑い声と全身から発するポジティブなエネルギーだった。欧米でコロナ禍が収束に向かい始めた春から、パンデミックをキーワードに健康と環境の関連を科学的に検証するドキュメンタリー製作に取り組み始めた。好奇心や探究心旺盛で常に新しい挑戦を続けている。

時の流れに逆らおうとする痛々しい若造りとは別物の、老け込まない心が作り出す若さ。これがフランス女性のエイジング対策の秘訣かもしれない。