岡田准一、孤児を守る新興ヤクザ役に 戦後の東京で子どもたちの命と明日を背負う男を熱演

#わたしの知らない子どもたち#二階堂ふみ#吉田羊#坂東龍汰#小八重葵美#岡田准一#役所広司#田中裕子#西川美和

(C)2026 K2 Pictures・AOI Pro.
『わたしの知らない子どもたち』
『わたしの知らない子どもたち』

役所広司、田中裕子、吉田羊、坂東龍汰ら実力派13人が西川監督のもとに集結

新人・小八重葵美と二階堂ふみがW主演を務め、西川美和が原案・脚本・監督を手がけるオリジナル映画『わたしの知らない子どもたち』より、役所広司、田中裕子、岡田准一、吉田羊、坂東龍汰ほか実力派キャスト13名の出演が発表。あわせて、予告映像とポスタービジュアルが解禁された。

・少女を棄てた少女、社会からこぼれ落ちた子の過酷を描いた衝撃作

本作は、戦争によって人生を大きく変えられながらも、懸命に生き抜いた子どもたちの命の輝きと、その命を信じ、それぞれの選択で未来へと希望をつないだ大人たちの姿を描く感動の物語。第51回トロント国際映画祭(TIFF)のコンペティション部門となるプラットフォーム部門で、オープニング上映作品に“日本映画として初めて選出される”という快挙を達成した。

1945年、終戦。音楽家の父のもとで穏やかな日々を送っていた12歳の少女・茅野琴子は、戦争によって家も家族も失い、焼け野原となった東京でたった一人、生きることになる。

女性であることが命の危険につながる現実を知った琴子は、自らの性別を隠し、少年「吉田茂男」として生きる決意をする。やがて、将吉をはじめ同じように家族や居場所を失った少年たちと出会い、闇市を束ねる菊沢組の親分・菊沢徹のもとで働きながら、ともに支え合って暮らし始める。戦後、孤独だった琴子にとって、その仲間たちは初めて手にした「居場所」となっていく。

一方、琴子の担任教師だった曽根文美子もまた、敗戦による価値観の変化と婚約者を失った喪失感から、教師としての誇りも生きる意味も見失っていた。しかし、父の友人から「琴子を探している」という知らせを受けたことをきっかけに、彼女を捜す旅へと踏み出す。その過程で曽根もまた、人として生きる意味を少しずつ取り戻していく。

やがて子どもたちは東京湾に浮かぶ孤島の隔離施設へ送られ、過酷な環境の中で生きることを強いられる。そこで子どもたちの実情を知った新聞記者・諸積は、脱走を決意した琴子たちを海苔漁師・山井甚平と妻・けいに託す。突然現れた子どもたちに戸惑いながらも、山井夫妻は生きる術を教え、その命を明日へとつないでいく。

『わたしの知らない子どもたち』

(C)2026 K2 Pictures・AOI Pro.

このたび、オーディションを勝ち抜き主人公・琴子役に抜擢された新星・小八重葵美をはじめ、世界的ヒット作『SHOGUN 将軍』などで高い評価を受け、善悪では割り切れない教師・曽根を演じる二階堂ふみ、戦前は音楽家として文化的で穏やかな家庭を築いていた琴子の父を演じる竹野内豊に続き、物語を彩る豪華な追加キャストが一挙解禁となった。

戦争で親を失い、孤児となった子どもたちが収容される矯正施設・水上寮。そこから逃げ出した子どもたちに寝床を与え、しばらく面倒を見る漁師の老夫婦・山井甚平とけいを演じるのは、日本を代表する名優・役所広司と田中裕子。

闇市で暮らすことを余儀なくされた孤児たちを、父親のような大きな愛で受け入れる新興ヤクザの組長・菊沢徹役には、時代劇からアクションまで幅広く活躍する岡田准一。散り散りになった子どもたちを迎え入れる孤児院「隣相館」の館長・鷹間乃生役には、シリアスからコメディーまで自在に演じ分ける吉田羊が起用された。

さらに、矯正施設で暮らす子どもたちの相談役を務め、仕事の枠を超えて理解者になろうとする新聞記者・諸積京一郎役を、注目の若手俳優・坂東龍汰が演じる。映画やドラマで主役級の存在感を放つ俳優陣が、西川美和監督のもとに集結した。

また、戦後の混乱期を生きる人々を演じるキャストも発表。すでに解禁されている琴子の兄役・櫻井海音、琴子の靴磨き仲間を演じる花瀬琴音に加え、日本人と朝鮮人の抗争をあおる刑事役に、『アンナチュラル』『リブート』など話題作への出演が続く北村有起哉が決定した。

そのほか、赤間麻里子、岩谷健司、つみきみほ、マキタスポーツ、プチ鹿島、サンキュータツオ、井上肇ら、ジャンルを超えて活躍する個性派キャストが名を連ねる。戦後の社会を生き抜く人々を、それぞれ確かな存在感で体現する豪華な顔ぶれがそろった。

あわせて、少女であることを隠して生きる琴子(小八重葵美)と教師・曽根(二階堂ふみ)、そして子どもたちの命を未来へつなごうとする大人たちの運命が交錯する予告編が解禁された。

「わたしは、わたしの生徒を棄てました」という衝撃的なセリフから始まる映像では、教師・曽根が、戦争で孤児となった琴子の行方を追い、一人で街を奔走する姿が描かれる。その中で、琴子が少年として生きているという衝撃の事実を知る。自らも職を失い、乳飲み子を抱えながら懸命に生きる一方、教師として子どもたちの行く末を案じ続ける曽根は、「必ずわたしが探し出す」と決意を固める。少女という性を隠し、少年として生きる琴子はどこにいるのか。誰と過ごし、どう生き延びているのか――。果たして曽根は琴子を見つけることができるのか。

予告編では、琴子を探し続ける曽根と、同じ境遇の少年たちと生きる琴子、それぞれの視点を軸に、子どもたちの未来をつなごうとする人々との出会いが描かれる。映像には、親代わりとなる新興ヤクザの組長・菊沢(岡田准一)、警察から逃れる子どもたちに束の間の安らぎを与える山井夫妻(役所広司、田中裕子)、孤児たちを受け入れる救済施設の館長・鷹間(吉田羊)、そして、やむなく琴子を疎開させた父・茅野孝一(竹野内豊)の姿も映し出される。戦争によって人生を大きく変えられながらも懸命に生きた子どもたちと、その命を信じ、それぞれの選択で未来へつないだ大人たちの姿を映し出す内容となっている。

また、日本映画界を代表するスタッフが集結し、空襲で焼け野原となった東京や、人々であふれる駅、裏町のバラックなど、戦後の風景を圧倒的なスケールとリアリティーで再現している。

あわせて、新キャスト陣のコメントも公開された。本作の原点となった『すばらしき世界』(21年)でも西川監督とタッグを組んだ役所は、「心からこの映画を見て欲しいです。日本映画史の中で、大切な作品が生まれたと思います」とコメント。西川監督への厚い信頼と作品への賛辞を寄せた。そのほか、新たに発表されたキャスト陣も、脚本を読んだ際の印象や役作りへの思い、そして作品を観客へ届ける意気込みを語っている。

『わたしの知らない子どもたち』

さらに、トロント国際映画祭での上映に向け、新ポスタービジュアルも解禁。小八重、二階堂に加え、役所、田中、岡田、竹野内、吉田、坂東が並ぶビジュアルとなっている。

撮影を手がけたのは、アジアのみならず世界で注目を集めるフォトグラファーのレスリー・チャン。映画ポスターの撮影は本作が初挑戦となる。少年として生きる琴子のまっすぐなまなざし、時代に翻弄され喪失感を抱える曽根の繊細な表情、そして激動の時代を懸命に生き抜いた大人たちの姿を鮮烈に切り取った。日本映画として初めてトロント国際映画祭のオープニング作品を飾る本作にふさわしい、力強いビジュアルに仕上がっている。

“もう一人の語り手”ともいえる音楽を担当するのは、『国宝』(25年)などで数々の音楽賞を受賞してきた作曲家・原摩利彦。クライマックスを彩る主題音楽を演奏するのは、坂本龍一が創設した東北ユースオーケストラの子どもたちで、原の提案によって実現したコラボレーションとなる。

主題音楽以外はイタリア・ローマで現地演奏家とともに録音を実施。原は「イタリアの指揮者や奏者が真剣に映画や音楽に向き合ってくださる驚きと演奏を通しての気づきがあった」と手応えを語り、西川監督も「音楽的な歴史の厚みを感じる演奏」と絶賛。日本とイタリアをつないだ共同制作が、本作にさらなる深みを与えている。

■役所広司(山井甚平役)

心からこの映画を見て欲しいと思います。子どもたちの眼差しをしっかり受け止めて欲しい。彼らは、戦争孤児という役を演じる中で、当時の孤児たちに思いを馳せた瞬間があったに違いない。主人公、琴子をはじめ子どもたちの眼差しが胸に刺さります。日本映画史の中で、大切な作品が生まれたと思います。この作品に参加された全ての皆さん、お疲れ様でした! そして、おめでとうございます!

■田中裕子(山井けい役) 

映画『ゆれる』を見て、凄い作品だなぁと思っていました。その西川組に出れるなら、ぜひ出たいと思って参加させていただきました。琴子に会えてよかった。

■岡田准一(菊沢徹役)

西川監督の作品を心待ちにしていた一人として、この作品には映画としての面白さだけではなく、社会への問いが込められていると感じます。この作品は主人公・琴子を演じた小八重さんを含め、子どもたちが本当に素晴らしく魅力にあふれています。大人の責任を考えさせられ、問いがあるこの作品が多くの人の心に残り、語り続けられる作品になってほしいと思います。『火垂るの墓』の後継作はこの作品。今見るべき作品かと思います。

■吉田羊(鷹間乃生役)

尊敬する西川監督の作品に参加させていただき、大変光栄に思います。私が演じたのは、主人公琴子が辿り着く戦争孤児救済施設の館長。撮影時は蝉鳴きしきる真夏、クランクインから既に3ヵ月が経っており、現場は朝から、小八重葵美さん演じる琴子が生き抜いてきた先の”今日この瞬間”をクルー全員でじっと見守っている、そんな温かさに満ちていました。一方で、西川監督は大人、子ども、キャリアの区別なく一人一人を尊重し、エキストラの子どもたち含め俳優全員に目を届かせておられるのが印象的でした。恥ずかしながらこの作品に関わらせていただいて初めて、戦争孤児について学びました。戦争体験者が年々少なくなる中、映画もまた、その役割を引き継いでいけるようにと願ってやみません。平和への祈りをこめて、この映画が沢山の方へ届きますように。

■坂東龍汰(諸積京一郎役)

西川美和監督の作品に触れるたび、その人間をまっすぐ見つめる眼差しと、心を深く揺さぶる物語に何度も感動してきました。西川監督の作品に、諸積という役で参加させていただけたことを心から光栄に思います。

諸積は、戦後を生きる戦争孤児たちの現実を目の当たりにし、自分に何ができるのかを必死に問い続ける若い新聞記者です。子どもたちの置かれた過酷な状況や、その小さな希望に触れるたび、諸積の正義感や葛藤を自分自身のことのように感じながら、一つひとつの場面に向き合いました。

西川監督は、常に作品を真ん中に置き、キャストやスタッフ一人ひとりを深く信頼して現場をつくってくださいました。その空気の中で、役と誠実に向き合い、自分に何ができるのかを考え続けられた時間は、俳優としても大きな財産になりました。

この作品は、戦後の物語でありながら、今を生きる僕たちにも問いを投げかけてくれる映画です。ぜひ劇場の大きなスクリーンで、この作品が持つ熱量や息遣いを受け取っていただけたら嬉しいです。

『わたしの知らない子どもたち』は2026年10月16日より全国公開。