草彅剛「囲碁のルールは分からない」衝撃発言飛び出すもその理由は“役作り”?/ 『碁盤斬り』公開初日舞台挨拶
草彅剛、清原果耶、中川大志らが舞台挨拶に登壇!
草彅剛が主演を務める『碁盤斬り』の公開初日舞台挨拶に草彅、清原果耶、中川大志、市村正親、國村隼、白石和彌監督が登壇。いよいよ公開日を迎えた気持ちや、撮影中のエピソード、映画の中でも出てくる囲碁にちなんで、「白黒つけたいと思っていること」などについてたっぷりと語った。
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清原や中川のような若い役者も出演している本作は「二人のような若いグルーヴもあって、若い方から年配の方まで。世代問わず楽しんでいただけます」とニッコリの草彅。市村、國村の方に視線を向け、「そして、大先輩方もいらっしゃって。(萬屋源兵衛役の)國村さんと(柳田格之進役の)僕とのラブストーリーでもあるので『おっさんずラブ』みたいな感じ?」と説明すると「僕の片思いだけどね」としょんぼりの國村。
そんな國村に優しい笑顔を見せながら草彅は「僕たちの恋愛物語や、いろいろな感情がある作品なのでたくさんの方に見てほしいです」とおすすめした。
囲碁を打つ場面では草彅と國村は敵同士。「囲碁を通じて距離が近づいていく感じがすごく面白いです」と話した草彅だったが「僕は、囲碁のルールは分からなくて(笑)。(中川)大志くんの(囲碁の)シーンはすごくかっこいい。(清原演じるお絹との)ほのかなラブストーリーもあるし」と中川のシーンの見どころを挙げベタ褒め。
すると中川は「格之進さんは囲碁のルール知らなかったんですか?」と驚きを隠せない様子。「僕は(碁石を)置くところだけは分かってる」と答える草彅に登壇者の全員が大爆笑。「置くところだけは分かっている二人」と自身と國村の囲碁の知識を明かした草彅は「お客さんもルール知らないでしょ? だから、僕はルールが分からなくても没頭できるぞという役作りをしました。お客さんの気持ちに立っての役作りです」と胸を張り、会場を笑いの渦に包んだ。
切腹しようとする格之進をお絹が止めるシーンには緊張感が溢れており、撮影時の思いを訊かれ「何としてでも止めなきゃ!という思いでした」と振り返った清原。(格之進を演じる)草彅を隣でずっと見ていたからこそ、「止めたい」という思いが湧き出てきたという。
「叫ぶようなシーンだったのですが、叫びすぎて声を枯らしてしまって。あのときは本当にご迷惑をおかけしました」とお詫びする清原の姿勢に草彅は「まさに全身全霊。清原さんのエネルギーを感じて、こちらこそ感謝です。思いっきり格之進を演じることができました」と感謝。草彅の清原への賛辞は止まらず、「本当にすごいんですよ、清原さん。それに対して格之進。どんな父親だよって思いました。ひどい父親です。客観的にそう思いながら演じていました。もし、止めてもらえなかったらどうなっていたのか。そうなったらあのシーンでストーリーが終わっちゃうから、止めてもらえて本当によかったです」と安堵。
「囲碁のように白黒はっきりさせたいこと」という質問に「世の中、大概のものはグレー。グレーも帳尻合わせには必要。白黒はっきりさせるのは囲碁の中だけ。(現実では)見たこともない世界が映画に描かれています」と上手に作品をアピールし、胸を張る草彅。
格之進のように絶対に譲れないものを訊かれた白石監督は「映画をやってきて、映画に育ててもらった身。映画って楽しいという気持ちは譲れません」と映画人らしいコメントで会場を沸かす。
國村が「僕はいつも譲りっぱなし。なんぼでも譲りますよ」と余裕のムードで話すと、「この懐のデカさが演技につながっている気がします」と反応した草彅。「國村さんは長台詞をさらっと流れるように言うから、もう僕の番だってなる。その焦りで緊迫感が生まれて役に入らせてもらえる。セリフ終わりは白黒分かってないとダメだね。いいこと言ったかな?」とニヤリの草彅に続き、市村が「納豆は100回かき混ぜ、お醤油を入れる。いい泡になったところでお醤油を入れてそこから50回(かき混ぜる)。それは譲らない」とおもしろコメントで繋げていく。このところ健康に関するコメントが多い草彅は「腸活にもよさそう! 僕もやろう!」と興味津々だった。
中川は「最近、白黒写真が好き。撮影中もカメラの話で盛り上がり、音尾(琢真)さんが現場に(カメラを)持ってきていて、まんまと口車に乗せられて購入しました。草彅さんや果耶ちゃん、みんなを撮って。扮装している状態を、セットの中で白黒写真で撮ると本当にかっこいいんです!」とうれしそうに話した。
「花粉症なんだけど、黄砂かもしれないと言われて。どっちなんだろうって」と白黒させたいことを語った清原に、「京都、辛かったよね」と反応した中川。草彅も「はっきりさせたいよね、治療法が変わるから」と娘の健康に気遣う優しい父の顔を見せていた。
最後の挨拶で草彅は「朝早くから見ていただいてありがとうございました」と感謝。続けて「最後のシーンを撮った日のことは鮮明に覚えています。1年以上前に撮った作品をやっとみなさんに届けられる。この1年、楽しいこともたくさんあったり、嫌なことも少なからずあったり。この映画に映し出されている僕たちは、もう帰ってこない。あのときの演技も今じゃできない。僕たちが生きていたその瞬間その瞬間を思いっきり詰め込み、みなさんに届けたいという一心で作り上げたものです。今は忘れている古き良き時代のいい魂を映画に込めました。娯楽映画としても楽しめますし、心が穏やかになったり、何か感じていただけるものがあるとうれしいので、どうぞよろしくお願いいたします」と呼びかけ、会場に集まった宣伝部員に対しては「ハッシュタグは碁盤斬りです。ごはんじゃないよ。ごばんだよ。点を入れてね。香取(慎吾)くんにはやめろって言われるけれど、(ごはんじゃないよって)何回でも言い続けます。いっそのこと“ごはんぎり”でもいいけれどね(笑)」とコメントし、最後まで笑いを誘うイベントとなった。
『碁盤斬り』は現在公開中。
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