本木雅弘、菅田将暉、吉高由里子らが登壇! 黒沢清監督の戦国ミステリー『黒牢城』ジャパンプレミア開催

#吉高由里子#本木雅弘#菅田将暉#黒沢清#黒牢城

(C)米澤穂信/KADOKAWA (C)2026映画「黒牢城」製作委員会
(C)米澤穂信/KADOKAWA (C)2026映画「黒牢城」製作委員会
(C)米澤穂信/KADOKAWA (C)2026映画「黒牢城」製作委員会

密室と化した“黒牢城”を舞台に巻き起こる不可解な“怪事件”の謎と、その先に待ち受ける衝撃の真相とは──。今月開催された第79回カンヌ国際映画祭「カンヌ・プレミア」部門に正式出品を果たし、世界初上映となったフランス現地の会場では、約1000人の観客から万雷のスタンディングオベーションを受けた黒沢清監督の『黒牢城』のジャパンプレミアが開催された。

・本木雅弘、菅田将暉、宮舘涼太がカンヌ初降臨!『黒牢城』フォトコールで世界メディア魅了

“言葉の切り合い”を楽しんでもらえれば

・すべての写真はこちら

豪華絢爛なレッドカーペット会場には、荒木村重を演じた主演・本木雅弘、敵方の危険な天才軍師、黒田官兵衛を演じた菅田将暉、村重の妻・千代保を演じた吉高由里子をはじめ、青木崇高、宮舘涼太、柄本佑、ユースケ・サンタマリア、吉原光夫、坂東龍汰、そして本木らとともにカンヌで世界を沸かした黒沢清監督の総勢10名が集結した。

左から菅田将暉、本木雅弘、吉高由里子

本作の主人公であり、孤立無援となった有岡城の城主・荒木村重役を演じた本木は、緊張した面持ちながらも「いよいよ公開まで1ヵ月を切りました。撮影当時の苦労の記憶は次第に薄れていきますが、黒沢監督とこの作品に出会えた感謝を日に日に強く感じています」と、堂々とした立ち振る舞いで挨拶。

有岡城に幽閉されながら、敵対する村重とともに事件解明に挑む危険な天才軍師・黒田官兵衛役を演じた菅田、妻として村重を支える千代保役を演じた吉高の二人も「僕はずっと地下牢に幽閉されていて本木さんとしか会えていなかったので(笑)こんな気持ちの良い外で、豪華な皆様と会えて嬉しいです」(菅田)、「(『可愛い~!』という声援に)ありがとう~! 嬉しい~! 今日はお互いに楽しんでいきましょう!」(吉高)と笑顔を見せた。

左から黒沢清監督、吉原光夫、柄本佑、青木崇高

左から宮舘涼太、ユースケ・サンタマリア、坂東龍汰

続いて、青木(荒木久左衛門役)、宮舘(乾助三郎役)、柄本(雑賀下針役)、ユースケ(秋岡四郎介役)、吉原(瓦林能登入道役)、坂東(北河原与作役)ら、村重に忠義を示す“クセ者”ばかりの家臣たちを演じた一同も登壇。広大な東京湾を背に、眼前に広がる圧巻の光景にそれぞれ感動と興奮の表情で喜びを明かした。

満を持して初の時代劇に挑んだ黒沢監督は、「映画は大勢の人間で作るものですが、今回ほど“キャストの力”が強かった作品は初めてだった」としみじみ。

時代劇特有の苦労もあったそうで、「画面の端に映る人も何気なくそこに居てはダメで。全員がその時代の人になりきる必要がある。“ある時代に生きた人間”としての存在感を、衣装やメイク、キャストの皆さんが全身の演技で表わさないと成立しない、という非常に難しくも楽しい映画作りでした」と語った。

さらに、先日のカンヌ国際映画祭にて万雷のスタンディングオベーションで称賛を受けた話題になると、黒沢監督は「現地で観客の顔をつぶさに見たのですが、皆さん“本気の顔”だった。上映後も本気で拍手してくれているなと。とても新鮮で嬉しく、いつもよりその場にとどまってしまった」と、世界を沸かせた当時の喜びを述懐。

本映画祭に初参加を果たし、“一生語れる思い出ができた”、“ミラクルな体験だった”と現地で語っていた本木、菅田らも「ヨーロッパでの黒沢監督の人気は凄まじくて。その存在に支えられて堂々と参加できました。この作品では日本の建造物の美しさが監督独特のカメラワークで映し出されていて、現地の観客も字幕以上に映像そのものに惹きつけられていた印象でした。日本公開に向けて最高のスタートが切れました」(本木)、「街全体が本当に気持ちの良い場所でした!皆さんがどこか上品で、一張羅を着て全力で映画を楽しもうとする姿に感動したし、誇らしい気持ちになりました」(菅田)と改めて心境を吐露した。

レッドカーペットでのセレモニー終了後、ユナイテッド・シネマ豊洲に移動して行われた舞台挨拶では、遂に日本初お披露目を迎えた上映後の熱気が劇場内に漂う中、キャスト・監督が再集結すると割れんばかりの歓声が飛び交った。

場内を埋め尽くす400名ほどの観客を前に、本木は開口一番、「ありがとうございます。これが“黒沢映画”と、じわじわと余韻に浸っている最中かと思います。ぜひその余韻を味わっていただきたい」と感慨深い様子で挨拶。

密室と化した城内で次々と起こる連続怪事件の謎を解くため、敵対関係にありながらも手を組むこととなる、村重と官兵衛。本木と菅田は、劇中で“特殊な”バディ役を演じるが、完成した作品を初めて見た時の心境を聞かれた本木は「戦国心理ミステリーとしての面白さはもちろん、黒沢監督作品の奥深さというか。色々なテクニックが散りばめられているし、様々なキャラクターのセリフや行動を思い出してもらうと、それが現代のメッセージに繋がっている」としみじみ。

菅田も「村重のまわりに大勢人がいたり、いなかったり。本木さんが演じることでの魅力があるし、村重の人となりが見ていて面白かった」と絶賛した。

イベント終了時刻も差し迫るなか、最後に一同を代表して本木、黒沢監督の挨拶で締めくくられると場内からは本日一番の盛大な拍手が。

「苦労をともにした皆と、今日こうして舞台に立てていることは一つのゴールではありますが、これからこの作品がどんな形で解き放たれていくのか。皆さんの手に委ねることになります。どうか、『黒牢城』に愛着をもって、皆さんで色んな感想を広げていただけると嬉しい」(本木)、「『この映画はチャンバラではない。刀ではなく“言葉”で切り合う作品』だと、海外の評論家が上手く表現してくれていました。まさにその通りだなと。ぜひ皆さんも“言葉の切り合い”を楽しんでもらえれば」(黒沢監督)。

“チーム黒牢城”による作品愛に満ち溢れたジャパンプレミアは、大きな感動に包まれながら盛大に幕を閉じた。

『黒牢城』は2026年6月19日より全国公開。