困難な道を選ぶ我が子、そのとき母は……?

#パーフェクトワールド

『パーフェクトワールド 君といる奇跡』
(C)2018「パーフェクトワールド」製作委員会
『パーフェクトワールド 君といる奇跡』
(C)2018「パーフェクトワールド」製作委員会

ラブコメ、アクション、ホラー……。どんな映画でも、ついつい“子育て”に結びつけて見てしまうママさんライターが、話題作をママ目線で取り上げます!

【ついついママ目線】
『パーフェクトワールド 君といる奇跡』前編
「障害のある恋ができますか?」と問題提起するラブストーリー

「あなたは障害のある恋ができますか?」。一コマめからズバッと核心をついた質問を投げかけてくる、有賀リエ原作の少女漫画「パーフェクトワールド」が実写映画化された。

毒母の呪縛からは逃れられない! あの悲劇はこの母親から始まった

“障害”と言っても家同士がライバルであるとか許嫁がいるとか、そういう問題ではない。文字通りの障がいで、ヒロインの相手となる男性は車イスに乗るいわゆる身体障がい者だなのだ。とてもストレートな問題提起と真摯な描写に、原作は連載開始当初から話題となった。

しかも、問題提起として上手いなと思わせるのは、付き合っていた恋人が身体障がい者となるのではないことだ。

インテリア会社で働くつぐみは取引先との飲み会で、高校時代に密かに想いを寄せていた初恋相手の鮎川樹に再会する。高校時代はバスケ部で活躍していた樹だが、数年前に交通事故に遭ったため車イスに乗る障害者となっていたのだ。

かねてからの恋人同士だったら、いくら障がい者となったとしても簡単に見捨てることはできないだろう。ただ、すでに障がいを持つ者として出会ったら? かつて恋心を抱いていた相手なら惹かれるのも当然だろう。でも、他にだって相手はごまんといるだろうに、わざわざ選ぶの? 障がいのある人を?と本作は問いかけてくる(中編へ続く…)。

中編「杉咲花、相手役をもカバーするほどの演技力がスゴイ!」