生理、避妊、中絶、産後うつ…世の女性のタブーに切り込む 『セイント・フランシス』8月19日公開

#セイント・フランシス#ケリー・オサリヴァン#ラモーナ・エディス・ウィリアムズ#女性

『セイント・フランシス』
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『セイント・フランシス』
『セイント・フランシス』
『セイント・フランシス』

米国で開催される世界最大のエンタメカンファレンスイベント「SXSW フィルムフェスティバル2019」で観客賞と審査員特別賞を受賞するなどして話題を呼ぶ映画『セイント・フランシス』(原題:Saint Frances)が、8月19日より全国公開されることが分かった。あわせてポスタービジュアルおよび場面写真2点が解禁された。

・映画『セイント・フランシス』解禁された他場面写真およびポスタービジュアルはこちら!

主演ケリー・オサリヴァンの脚本デビュー作!

本作は、主演も務めるケリー・オサリヴァンの脚本デビュー作。「SXSW フィルムフェスティバル2019」観客賞・審査員特別賞の他に、「アメリカン・フィルム・フェスティバル 2019」観客賞、「シカゴ批評家映画祭2019」観客賞、「米国映画批評会議2021」NBR賞も受賞している。

34歳で独身、大学も1年で中退し、レストランの給仕として働くブリジットは夏のナニーの短期仕事を得るのに必死。そんなうだつのあがらない日々を過ごすブリジット(オサリヴァン)の人生に、ナニー先の6歳の少女フランシスや、その両親であるレズビアンカップルとの出会いにより、少しずつ変化の光が差してくる…、というストーリーが展開される。

これまでタブー視されることの多かった女性の生理、避妊、中絶、妊娠、産後うつに育児ストレスなど、その身体にのしかかる様々な負担や精神的プレッシャー、セクシャルマイノリティーの人々が直面する社会的な差別といったリアルを、ユーモアと軽やかさをもって描く。

物語のカギを握る6歳の少女フランシスを演じるのは、本作が俳優デビューとなったラモーナ・エディス・ウィリアムズ。ちょっぴり生意気な大人っぽさと子どもらしさが同居する彼女の演技にも注目だ。ちなみに実際のラモーナはアイススケートとバレエが大好きな女の子。将来の夢はアイススケートのアメリカ代表としてオリンピクに参加することだという彼女の滑りも、スクリーンに収められている。

オサリヴァン「女性に生理がなかったら地球には誰も存在しないのに、若い頃から生理のことは隠すように教育されている」

オサリヴァンは、グレタ・ガーウィグの『レディ・バード』(17年)の女性の描き方に触発され、俳優として多くの脚本を読んで来た経験を生かして自伝的要素を織りこんだ本作のオリジナル脚本の執筆を開始したという。「女性に生理がなかったら地球には誰も存在しないのに、若い頃から生理のことは隠すように教育されている」と語り、世界の女性が毎月向き合う日常の当たり前をおおやけに語ることがタブーとされ、キレイな部分だけが美化されている現状に疑問を感じ、女性の心身の本音を見せたかったのだという。

解禁されたポスターは、ブリジットと少女フランシスが一緒にひと夏の時間を謳歌する様子を切り取ったもの。光あふれる美しい庭園で過ごす2人の様子は「夏が終わる頃、私はもっと強くなる」というポスターに添えられたキャッチコピー通り、偶然の出会いがもたらしたひと夏の奇跡の瞬間を捉えたものとなっている。

『セイント・フランシス』は8月19日より全国公開。

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