二宮和也「行ってきます」凍てつく地獄の強制収容所で希望失わない男演じる

#ジャニーズ#二宮和也#収容所(ラーゲリ)から来た遺書#嵐#瀬々敬久

二宮和也
二宮和也

10月18日、嵐の二宮和也が、瀬々敬久監督の新作映画『収容所(ラーゲリ)から来た遺書』(仮)で主演を務めることが分かった。撮影は10月下旬から2022年1月中旬までを予定しており、二宮は「ただただ帰ることを想って、行ってきます」とコメントしている。

・主演作続々! ゲーム三昧で妻に捨てられた二宮和也が出会ったのは迷子のロボット!? 『TANG タング』2022年夏公開

女性作家・辺見じゅんの同名ノンフィクション小説を実写映画化!

本作は、女性作家・辺見じゅんの同名ノンフィクション小説を原作とするヒューマン・ドラマ。

舞台は、第二次大戦後の1945年。零下40度の厳冬の世界で、わずかな食料を頼りに過酷な労働が続く日々。死に逝く者が続出する地獄の強制収容所(ラーゲリ)に、その男・山本幡男はいた。「生きる希望を捨ててはいけません。帰国(ダモイ)の日は必ずやって来ます」。絶望する捕虜たちに、山本は訴え続ける。劣悪な環境のラーゲリでは、日本人同士の争いも絶えなかったが、山本はどんな環境にあっても分け隔てなく皆を励ます。そんな彼の仲間思いの行動と信念は、次第に凍っていた日本人捕虜たちの心を溶かしていく。

山本はいかなる時も日本にいる妻や4人の子どもと一緒に過ごす日々が訪れることを信じていた。終戦から8年が経ち、山本に妻からの葉書が届く。厳しい検閲を潜り抜けたその葉書には「あなたの帰りを待っています」と。女手一つで子どもたちを育てている妻を思い、涙を流さずにはいられなかった。誰もがダモイの日が近づいていると感じていたが、その頃には、彼の体は病魔に侵されていた。体はみるみる衰えていくが、家族と会うことを決してあきらめない山本。そんな彼を慕うラーゲリの仲間たちは、厳しい監視下にありながらも、山本の思いを叶えようと思いもよらぬ行動に出る…というストーリーが展開される。

主人公・山本幡男を演じるのは高い演技力と豊かな表現力で俳優として高く評価される二宮。76年前に“生きることへの希望”を示した実在の人物に挑む。二宮も偉大な人物を演じるにあたり並々ならぬ覚悟を持って臨んでおり、小道具や衣装合わせの際にはより山本幡男に近づけるべく、試行錯誤を繰り返すこだわりを見せるほど。本情報解禁のために寄せたコメントでは、日本に帰り家族に会いたいと誰よりも強く願い、希望を持ち続けた山本の心情になぞらえて「ただただ帰ることを想って、行ってきます」と多くは語らずも、心血を注ぐ決意をのぞかせている。

瀬々監督は「どんな状況でも『それでも生きろ』『希望を捨てるな』。そんなメッセージが山本さんの苛烈な人生からは伝わってきます。先日、山本さんが生まれ育ち、妻のモジミさんが子供たちと戦後を過ごした隠岐の島に行ってきました。山本さんの生家は今はなく竹藪となっていましたが、目の前はすぐに海。海はどこまでも続くようで、ここから人生を始めシベリアの果てにたどり着いた、途方もない旅に思いを馳せました。山本さんら多くの人々を追い詰めてしまった状況を再び作らないよう、戦争の起こした悲劇がもう再び起こらないよう、思いを込めて映画に取り組んでいきたい。そう思っています」と意気込みを語っている。

『収容所(ラーゲリ)から来た遺書』(仮)は2022年公開予定。