山奥で開かれる骨董の競り市場が地獄への入り口だった…『餓鬼が笑う』予告編

#餓鬼が笑う#山谷花純#田中俊介#田中泯

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息詰まる日常を吹き飛ばす、愛と不条理に満ちた衝撃のクライマックスムービー『餓鬼が笑う』が、12月24日より全国順次公開される。今回は本作の予告編を紹介する。

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世界的ダンサー田中泯が特別出演!

本作は、すべてを失った青年に残されていたのは“記憶”懐かしい匂いに導かれて、自分を取り戻す旅が始まる。骨董屋を目指し、四畳半のアパートに住みながら路上で古物を売って暮らす大貫大。ある日、看護師をしながら夜学に通っている佳奈と古書店ですれ違い一目で恋に落ちる。人生に新たな意味を見出したかと思った矢先、先輩商人の国男に誘われ山奥で開催されている骨董の競り市場に参加した帰り道で、いつしかこの世の境目を抜け、黄泉の国に迷い込んでしまうことに。大は、あの世とこの世を行きつ戻りつしながら、自身の人生を生き直し始める。

骨董屋志望の青年・大を演じたのは田中俊介。対する大の運命の女性・佳奈を演じたのは大河ドラマ『鎌倉殿の13人』などで活躍の場を広げ注目を集める山谷花純。また、世界的なダンサー、また、田中泯が特別出演しているほか、萩原聖人、片岡礼子、川瀬陽太、柳英里紗らが作品世界を彩った。

企画・原案は、実際に古美術商として真贋の世界に生きる大江戸康。監督を務めたのは、『the believers ビリーバーズ』(20年)ほか多数の作品を監督するかたわら、今泉力哉、市井昌秀、池田千尋など多くの若手監督を助監督として支えてきた実績を持つ平波亘。原案に色濃い荒戸源次郎、寺山修司などの70年代ATG作品を彷彿とさせる世界観を踏襲しつつ、「記憶」をめぐるラブストーリーの要素を導入。今に生きる若者のリアリティを取り入れ、息詰まる日常を吹き飛ばす愛と不条理に満ちた衝撃のクライマックスムービーを生み出した。

予告編は、「山奥で開かれる骨董の競り市場が、地獄への入り口だった」というテロップ、謎めいた赤い月の映像と共に、あの世へと堕ちていく主人公の大を中心に据えた構成。佳奈のほか、萩原聖人演じる先輩商人の国男、画家の高島野十郎、片岡礼子演じる下宿先の大家のマダム、柳英里紗演じる骨董市場で働く妙、川瀬陽太演じる大の父親、川上なな実演じる如意輪など、この世とあの世を行きつ戻りつする大を取り巻く面々の姿も収められている。そんな混沌とした展開から一転、予告編後半では、眠りから目を覚ます姿、群衆からがむしゃらに逃げる姿など、全てを失った大が生きる活力を取り戻していく疾走感あふれる青春活劇のムードが切り取られている。

『餓鬼が笑う』は12月24日より全国順次公開。