リアーナ、犠牲をいとわず信念を貫く

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選挙の有権者登録をよびかけるリアーナ/Facebookより
選挙の有権者登録をよびかけるリアーナ/Facebookより

来年2月に開催される第53回スーパーボウルのハームタイム・ショー出演をリアーナが辞退していたことが明らかになった。試合前の国歌斉唱を拒否したことからNFL追放となった元サンフランシスコ49ers選手のコリン・キャパニックを支持するのが理由だという。

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2019年2月にジョージア州アトランタで開催予定のスーパーボウルのハーフタイム・ショーにはマルーン5とスペシャルゲストの出演が予定されているが、実はリアーナが出演オファーを受けていたという。だが、開会セレモニーで国歌斉唱を打診されたリアーナはこれを辞退した。

リアーナの決断に影響を与えたキャパニック元選手は、2016年8月に行われたプレシーズンマッチの試合前の国歌斉唱の際に片膝をついたまま起立を拒否した。NFLでは試合前の国歌演奏と国旗掲揚が行われるが、「黒人や有色人種を差別する国に敬意を表す起立をするつもりはない」と、白人警察官による非武装のアフリカ系アメリカ人への暴力や射殺が相次いでいたことへの抗議を示すものだと語った。

キャパニックの行動は賛否両論を引き起こし、2017年3月に49ersとの契約を早期終了し、フリーエージェントとなった。現在はどのチームにも所属していないが、9月3に、ナイキが「Just Do It」30周年記念キャンペーンの顔としてキャパニックを起用。「信念を持て。たとえすべてが犠牲になるとしても(Believe in something. Even if it means sacrificing everything.)」というメッセージ付きで、キャパニックのモノクロ・ポートレートが全世界に向けて発信された。同社と契約しているNBLのレブロン・ジェームズや、大坂なおみとUSオープン決勝戦を戦ったテニス選手のセリーナ・ウィリアムズらも賛同を示している。

リアーナはニューアルバムのリリースを控えていて、来年2月のスーパーボウル出演が実現すれば宣伝効果としては絶妙のタイミングだったが、関係者が「Us Weekly」誌に語ったところによれば、彼女はNFLの姿勢に同意できないと感じたのだという。まさに、キャパニックのイメージを掲げたメッセージに従い、信念を貫いた形だ。

バルバドス出身のリアーナは、2016年の米大統領戦では民主党のヒラリー・クリントン支持を表明し、トランプ政権発足後は大統領の移民排斥措置に強く抗議するなど、政治的な立場を明確に活動している。6500万を超えるフォロワーがいるインスタグラムで10月9日に、11月に行われる中間選挙で投票するための有権者登録受付締め切り日を州ごとにまとめた一覧表を投稿。その前日にはテイラー・スウィフトもインスタグラムで民主党支持の表明と有権者登録を促す投稿をしていた。

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