セレブ帝王の波乱万丈を描く『グリード ファストファッション帝国の真実』予告編が解禁!

#アイラ・フィッシャー#クリード#グリード ファストファッション帝国の真実#スティーヴ・クーガン#マイケル・ウィンターボトム

ウィンターボトム監督が風刺と笑いを織り交ぜながら経済主義問題に挑戦

セレブの象徴である日焼けした肌と不自然なまでに真っ白な歯を見せつけるのは、ファストファッションブランドを経営し、業界トップにまで上り詰めたリチャード・マクリディ卿。彼はファストファッション業界の頂点に君臨しながら「服は金の卵を産むガチョウだ」と言い切る男で、大切なのはファッションへの愛ではなく、ひたすらに“金”だ。発展途上国の下請け会社には限界を超える低予算でゴリ押し、部下にはパワハラ三昧という、まさに最低最悪な経営者なのだが、ド派手なパーティの裏ではすでに悲劇が始まっていた……。

セレブ帝王の栄光と転落を、イギリスを代表する奇才マイケル・ウィンターボトム監督が描いた『グリード ファストファッション帝国の真実』が、2021年年6月18日より全国公開となる。

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「グリード=強欲」の意味を持つ本作は、金と欲がすべてのリチャード・マクリディ卿のセレブレティな生活の裏に隠されたファッションビジネスの闇を暴き出す。リチャードのモデルは、昨年に破産申請をした「TOPSHOP」を始めとする複数のファストファッションブランドを保有していたアルカディア・グループのオーナー、フィリップ・グリーン卿だ。

マイケル・ウィンターボトム監督は、『イン・ディス・ワールド』(02年)、『グアンタナモ、僕達の見た真実』(06年)で国際問題を取り上げ、それぞれベルリン国際映画祭で金熊賞、銀熊賞を受賞しているが、本作では痛烈な風刺とユーモアを織り交ぜながら経済主義の社会への問題提起に挑戦。資本主義のタブーを大いに笑い飛ばしながら楽しめる“笑”撃作を生み出した。

付け歯をして富裕層を演じたスティーヴ・クーガンの怪演も見もの!

ギリシャ・ミコノス島。ファストファッションのブランド経営で財を成したリチャード・マクリディ(スティーヴ・クーガン)の還暦を祝うため、元妻サマンサ(アイラ・フィッシャー)、息子のフィン(エイサ・バターフィールド)、マクリディの母マーガレット(シャーリー・ヘンダーソン)を始めとする一家が集結し、パーティの準備が進められていく。しかし湯水のように金を使い、傲慢に振る舞うリチャードと、家族や部下、伝記作家との間には不協和音が生じていく……。

リチャードを演じるのは、ウィンターボトム監督作の常連でイギリスのカリスマ的コメディ俳優のスティーヴ・クーガン。付け歯を装着して嫌味なまでの富裕層を怪演している。 そして、リチャードに負けず劣らずお金に目がない元妻を『グランド・イリュージョン』のアイラ・フィッシャーが好演。

人間が生きる上で欠かせない衣服、特にファストファッションは今日ではなくてはならないものとなっているが、そのファッションを「本当に」作っているのは誰なのか。ウィンターボトム監督の風刺と笑いに満ちたブラック・エンターテインメント作に注目だ。

『グリード ファストファッション帝国の真実』は2021年6月18日より公開。