仲野太賀、二階堂ふみが映画界の改善求める趣旨に賛同、映像産業支援機関の設立を訴える動画「日本版CNC、なぜ必要?」ナレーション

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「日本版CNC、なぜ必要?」

ナレーションを担当したのは趣旨に賛同した俳優・仲野太賀、二階堂ふみ

日本版CNC設立を求める会(action4cinema)が、日本版CNCの構造と必然性を映画に関わるより多くの人々に広めるため、「日本版CNC、なぜ必要?」と題した動画を制作し、action4cinemaのホームページ&YouTubeチャンネルにて公開した。

・全てが間違っている政府の産業支援策、安さを売りにしていたら日本はいつまでも貧しいまま

本動画では、日本版CNCのようなシステムの必要性と構造をアニメーションとナレーションで解説し、約8分にまとめている。ナレーションを担当したのは、action4cinemaの趣旨に賛同した俳優の仲野太賀、二階堂ふみ。

フランスでは、映画館やテレビ、配信サービスなどを介して映像作品を見る際に、観客が支払った料金の中から一部が税として徴収され、国立映画映像センターCNCに集められる。そこに集まった資金は映像文化が持続していくため、支援が必要な場所に助成金とし て分配される。そうして培われた制作、環境、人材、観客によってより豊かな作品が生み出され、再び観客のもとへ届けられる。それにより制作環境の改善だけでなく、教育や映画館への支援が可能になるのだ。

だが、日本にはCNCに相当するような機関も収益をリサイクルする仕組みもない。フランスでは映画料金の約11%、韓国では約3%が業界支援に回されているが、世界一高いと言われる日本のチケット料金からは1%も還元されていないのが実情だ。必要な支援は行き届かず、 現場の働き手は減り、閉鎖に追い込まれる映画館が後を絶たない今、境界全体でこの状況を改善する必要があるだろう。

・日本のスタッフは深夜でも安くこき使える!と海外アピールする日本の映画機関「国が労働搾取を推奨するのは大きな間違い」

action4cinemaは日本の映像産業文化を統括し、支援をする機関「日本版CNC」の設立を求めている。このような機関が労働、制作、流通、教育の4つの支援に取り組み、映像業界が直面する多くの問題を構造から見直すべきではないだろうか。

過重労働やハラスメントが起こる労働環境改善、ジェンダー平等の促進に取り組み、経験や立場の違うすべての人が働きやすい業界を目指さなければならない。企画開発や撮影現場などにも充実した支援を行き渡らせることで、多角的で豊かな作品づくりが実現するはずである。

また、コロナ禍でダメージを受けた映画館などが支援されることで、観客は多様なジャンルの作品を鑑賞できるようになる。日本の作品を世界に発信し、他国の文化を知るきっかけとなる作品に出会うとても重要な取り組みだ。

業界内にこのような共助の仕組みができることで、支援の不足や偏りが解消し必要な場所に資金が当てられる。観客が支払った料金の一部が、新たに生まれる作品が豊かにし循環していくことになる。実写、アニメーションを問わず、映像産業を持続させ多様な映像文化を守るために、日本版CNCのような統括支援機関の設立が必要だろう。

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