「盗みを働いたことは?」レディー・ガガが夫の幼なじみにかけるプレッシャー

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グッチの御曹司をめぐって火花を散らす2人の女性

グッチ家の光と影を描いたサラ・ゲイ・フォーデンの同名ノンフィクションを原作に、グッチ一族の確執とその中で起きたマウリツィオ・グッチ殺害事件を描く『ハウス・オブ・グッチ』が1月14日から全国公開。この度、パトリツィアとマウリツィオの2人に変化をもたらす女性パオラ・フランキとパトリツィアが火花を散らす本編映像が公開された。

・笑った後に残酷さを思い知る、GUCCI創業者一族の崩壊を描いたレディー・ガガ主演作

グッチ家崩壊を招くパトリツィア・レッジャーニにレディー・ガガ、夫のマウリツィオ・グッチにアダム・ドライバーが扮するほか、アル・パチーノジェレミー・アイアンズジャレッド・レトなどハリウッドを代表する豪華キャストが勢ぞろいした本作品。アカデミー賞作品賞を受賞した『グラディエーター』(00年)など幅広い作品を世に送り続けるハリウッドの巨匠リドリー・スコット監督が、華麗なるグッチ一族崩壊の闇に包まれた衝撃の実話を暴き出す。

本作品はアカデミー賞の前哨戦ともいえる第79回ゴールデングローブ賞にて、ガガは、主演女優賞(映画・ドラマ部門)ノミネート、さらにニューヨーク映画批評家協会賞を受賞。サテライト賞でもガガはドラマ部門の主演女優賞、レトも助演男優賞にノミネートされているほか、全米各地の映画批評家協会賞で本作が続々と受賞およびノミネートされている。賞レースが本格始動する中、ガガ迫真の演技が高い注目を集めている。

今回到着したのは、ガガ演じるパトリツィアが、真っ白なゲレンデが印象的なスキー場で、ある女性に「盗みを働いたことは?」と問いかけるシーンから始まる。「“人のものに手を出すな”と娘に教えてるところよ」と暗に相手にプレッシャーをかけ、冷静な様子ながらも心の底の憤りをぶつける様子からは静かな迫力が溢れており、ガガの多彩な表現力に圧倒されるシーンだ。

パトリツィアが語りかけるこの女性は、Netflix『エージェント物語』で世界中から注目を集め、『スティルウォーター』(21年)やBBC『キリング・イヴ/Killing Eve』にも出演する女優カミーユ・コッタン。彼女が演じるパオラ・フランキは、ドライバー演じるマウリツィオの幼なじみで、偶然再開を果たしたことをきっかけに、次第にマウリツィオと距離を縮めていき…。

映像内では、パトリツィアが全身真っ赤なスキーウェアを着こなしているのに対し、パオラは対照的な真っ白なスキーウェア。衣装からみても2人の間には火花が散っているようにも見え、パオラの登場がパトリツィアとマウリツィオに一体どんな変化を及ぼすのか……本編への期待が高まる映像となっている。

パオラ役を演じたカミーユは「パオラにはとても心動かされた。自分が手に入れたいものを分かっていて、それを誰かに見せつける気もない。パオラには、パトリツィアにはない自信があり、ライバルであるパトリツィアとは気が合わないの」と役柄について明かしている。

共演シーンの多かったドライバーに対しては、「アダムはとてもきちんとしていて鋭く、同時に役柄の可能性を模索する余裕も持っていた。彼の演技には根拠があり、とてもよく考えられていたと思う。身体の使い方が舞台風だという特徴もあった」と現場での印象を振り返っている。

映像の最後では、まるで勝ち誇ったかのような表情をみせるパトリツィア。しかし、華麗なるグッチ一族の名声に囚われ、金と権力、愛と裏切り、家族間の確執と復讐に翻弄されながら、次第に悲劇的な復讐の道へと進んでいく……。

「パトリツィアが自身の地位を高めようとする行動に悪意はなく、純粋な気持ちから起きたものだと思うわ。だけど残念ながら、最終的にパトリツィアは目的を果たせなかっただけでなく、当初よりもずっと悪いところまで落ちて行ってしまうの」と、パトリツィアの欠点すら愛したガガが魅せる、グッチ家崩壊を招いたパトリツィア役に期待だ。

『ハウス・オブ・グッチ』は1月14日より全国公開される。