松たか子&石橋静河、美しすぎるドレス姿に歓声 『ナギダイアリー』カンヌ会見レポ
現在開催中の第79回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式出品されている『ナギダイアリー』のフォトコールに深田晃司監督、主演の松たか子、共演の石橋静河が登場。その後、記者会見に出席した。
・松たか子&石橋静河、カンヌを魅了!『ナギダイアリー』世界初上映で7分間の喝采
孤独かもしれないけど、孤立はしていない
・【動画】【松たか子&石橋静河】美しいドレス姿でカンヌ映画祭に初参加!/映画『ナギダイアリー』レッドカーペット
自然豊かな町「ナギ」でひとり創作に打ち込む彫刻家の寄子(松たか子)。ある日、東京と台湾で建築家として活躍する友梨(石橋静河)が数日間の休暇をとり、別れた夫の姉である寄子のもとを訪れる。若くして妻を亡くした寄子の幼なじみ・好浩(松山ケンイチ)、そして息子の春樹とその親友の圭太。人々との出会いは穏やかな日常に小さな揺らぎをもたらしていく……。
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平田オリザの代表作「東京ノート」に着想を得た人間ドラマ『ナギダイアリー』。カンヌでのフォトコールでは、カンヌの晴天に映える爽やかなブルーのアライアのドレスにブシュロンのジュエリーを合わせた装いの松と、Mame Kurogouch(マメ クロゴウチ)のホワイトのドレスにCartierのハイジュエリーに身を包んだ石橋、深田晃司監督が登場。
昨夜の公式上映を終え、装いも新たにした3人の姿に海外セレブも多く撮影するカメラマンからも歓声が飛び交った。


その後の記者会見では、登場人物の設定や題材について、深田監督へ質問が寄せられた。
深田監督は「本作では(主人公の寄子が彫刻家であるという点でも)芸術を扱っているが、それは『過程を描いている』ということです。表現することの意味は『私はこのように世界を見ている』ということを可視化することだと思っています。たとえ長年連れ添った夫婦であっても本質的には内面はわからない。それを見せるのが表現だと思うんです」と語る。


続けて「表現する過程では、世界を観察しなくてはならない。花の絵を描く際にも観察しないといけないですよね。花びらの厚み、枚数…解像度を上げてようやく表現することができる。表現の価値はそこにあると思います。それが、感動や相互理解に繋がることもあるかもしれない。“彫刻を作る”ことで、表現のそうした側面を描こうと思った。一方で、AIが普及していくのは便利ですが、過程をとばしてすぐに結果がでますよね。『自分がどう世界を見ているのか』解像度を上げることが見過ごされていくというのは危ういことだと、昨日公式上映で作品を見ながら考えていました」と述べた。
松と石橋には自身が演じた役柄についての質問が飛んだ。


松は寄子という役について「彫刻家を演じるにあたり、吉田さんというアーティストの方に立ち会っていただきました。アトリエにも行きましたし、奈義町での撮影の際も彼女が側にいてくれてその存在に助けられました。実際に、見て触れて作り出し削り出す。だけどそれを壊すこともできる。『彫刻家』というのは、孤独な作業でもあるなと。でも吉田さんを見ていると孤独を謳歌している、楽しんでいるように見えました」とコメント。
そして「劇中の台詞にもありますが、寄子という人も、“孤独かもしれないけど、孤立はしていない”。そうしたものを頼りにしたい、という脆いような強いものを持った女性だと思いながら演じていました。作品では、石橋さん演じる友梨との関わりのなかで、孤立はしていないという確認作業をしたような、豊かな時間だったと思いました」と振り返った。


石橋は友梨という役について「建築家をメインの仕事にしている友梨という女性を演じましたが、この映画のなかでは主人公の彫刻のモデルとして座って会話をしていくシーンが多かったんです。じっと座っていて動かない。生身の人間として『モノ化』して佇むというのは結構難しくて、その中で会話が進んでいくので感情を動かしていくのはチャレンジングでした。私は松さんのことが大好きなので、芝居をしていく時間がとても豊かでした」と共演した松との演技に触れた。
そのうえで「また、友梨というキャラクターは、自分で自分の人生を決められない、迷っている人物。自分なりには決めてきたけれど、優しさから選択権を他人に譲ってきてしまった。そうしていくうちに、自分がどう生きたいかを迷ってしまった人だと思っています。そんな時に、主人公の寄子に会いたくてナギに行った。友梨がする選択、どう一歩を踏み出すのかを大切にして演じました」と語った。
『ナギダイアリー』は2026年9月25日より全国公開。
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