尾上左近×上村吉太朗が紡ぐ運命の邂逅 『エヴァンゲリオン』と歌舞伎が出逢った奇跡の一夜

#エヴァンゲリオン#ヱヴァンゲリヲン#上村吉太朗#尾上左近

『歌舞伎交響曲第急番 エヴァンゲリオン』
(C)カラー (C)カラー/Project Eva. (C)カラー/ EVA製作委員会
『歌舞伎交響曲第急番 エヴァンゲリオン』
『歌舞伎交響曲第急番 エヴァンゲリオン』
『歌舞伎交響曲第急番 エヴァンゲリオン』
『歌舞伎交響曲第急番 エヴァンゲリオン』
『歌舞伎交響曲第急番 エヴァンゲリオン』
『歌舞伎交響曲第急番 エヴァンゲリオン』
『歌舞伎交響曲第急番 エヴァンゲリオン』

映像×雅楽×歌舞伎が溶け合う、30周年のための壮麗スペクタクル

『エヴァンゲリオン』と歌舞伎が初コラボレーションする『歌舞伎交響曲第急番 エヴァンゲリオン』が、ついにお披露目。尾上左近の渚カヲルが横浜アリーナの宙を舞い、上村吉太朗の碇シンジが情感豊かに舞台を駆け、伝統芸能と最先端の映像表現が交錯する壮大なスペクタクルに、会場は鳴りやまぬ喝采に包まれた。

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1995年のTVシリーズ放送で社会現象を巻き起こした『新世紀エヴァンゲリオン』。2007年からは『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズとして再始動し、『:序』(07年)『:破』(09年)『:Q』(12年)の3作が公開され、大ヒットを記録した。2021年に公開された完結編『シン・エヴァンゲリオン劇場版』は、シリーズ初の興行収入100億円を突破し、大きな話題を集めた。

さらに、シリーズ30周年の節目となる2025年10月より、期間限定での映画館リバイバル上映「月1エヴァ」企画も始動。各作品が軒並み週末観客動員ランキングTOP10入りを果たしているほか、30周年記念展「ALL OF EVANGELION」も開催されている。今なお多くのファンに愛され続ける同シリーズは、日本を代表する一大コンテンツとなっている。

『歌舞伎交響曲第急番 エヴァンゲリオン』

そして、シリーズ30周年を締めくくるアニバーサリー企画の集大成として、『エヴァンゲリオン』初の30周年フェスイベント「EVANGELION:30+; 30th ANNIVERSARY OF EVANGELION」が2月23日に堂々のフィナーレ。大きな注目を集めた松竹株式会社との共同企画・製作により、『エヴァンゲリオン』と歌舞伎が初めて融合した『歌舞伎交響曲第急番 エヴァンゲリオン』がついにお披露目となった。

渚カヲル役には歌舞伎界のプリンス・尾上左近、碇シンジ役には若きホープ・上村吉太朗。脚本・演出は古典と現代を横断する新作歌舞伎で注目を集める戸部和久、振付は数々の名作を手がけてきた藤間勘十郎、音楽は宮中でも活躍する雅楽師・山田文彦が担当。豪華布陣が結集した、前代未聞のステージが華々しく幕を開けた。

『歌舞伎交響曲第急番 エヴァンゲリオン』

本作は、交響曲第九番に着想を得た歌舞伎舞踊曲「急番」によって描かれる、渚カヲルを主人公とした『エヴァンゲリオン』の歌舞伎舞踊。物語は、宇宙の始まりを予感させる雅楽の奏楽とともに静かに幕を開ける。闇の中で爪弾かれる和琴や鈴の音、そして大太鼓の轟きに呼応するように、ステージには黒鳥神と白鳥神が降臨。光と闇、黒と白が互いに惹かれ合い、ときに引き離される連舞によって、『エヴァンゲリオン』が内包する根源的な二面性を、目も眩むような美しさで描き出す。

やがてスクリーンに地球と月が映し出され、その中央から渚カヲル(尾上)が静かに降臨。万雷の拍手の中、愁いを湛えて舞い踊るその一挙手一投足のあまりの美しさに、会場は息を呑む。続いて、紅き海を背に烏帽子姿の碇シンジ(上村)が登場。ついに運命の邂逅を果たした2人は、笛と鼓を響き合わせ、連れ舞を披露する。邦楽オーケストラの調べに乗せて情緒豊かに描かれる、通い合う心。至高の演出に、会場全体が深く酔いしれた。

『歌舞伎交響曲第急番 エヴァンゲリオン』

絢爛豪華な群舞が盛り上がりを見せるなか、鮮烈な衣裳に身を包んだ2人が再登場。薙刀を握るカヲル、剣を構えるシンジ。火花を散らす凄烈な立廻りに、会場のボルテージは一気に最高潮へと達する。

そして物語はクライマックスへ。カヲルが高く宙へ舞い上がり、空中で鮮やかに見得を切ると、観客の興奮は頂点に。客席の上を優雅に舞い続けるその神々しさに、会場は騒然となり、鳴り止まぬ拍手と歓声が空間を包み込んだ。

『歌舞伎交響曲第急番 エヴァンゲリオン』

古典芸能の様式美に則りながらも、圧巻の映像美と融合し、『エヴァンゲリオン』の魂を鮮やかに解き放った『歌舞伎交響曲第急番 エヴァンゲリオン』。終幕後も拍手は鳴り止まず、この革新的な歌舞伎舞踊は観客の心に深く刻まれた。

2月21日〜23日の3日間にわたり横浜アリーナで開催された同イベントは、スタジオカラー所属クリエイターによる総合演出のもと、展示周遊エリア「EVA EXTRA 30」と、多彩なステージプログラムを展開する「STAGE AREA」の2エリアで構成。エヴァの“これまで”と“これから”を体現したスペシャル企画が目白押しとなった。

横18m・縦15mの大型LEDを設置した特設ステージ「STAGE AREA」では、緒方恵美(碇シンジ役)、林原めぐみ(綾波レイ役)、宮村優子(アスカ・ラングレー役)ら、シリーズを彩ってきた歴代ボイスキャストが一堂に会するスペシャルステージをはじめ、高橋洋子による音楽ライブ、庵野秀明のトークショーなど、多彩なプログラムを展開。

また、『エヴァ』の世界観を全身で体感できる展示周遊エリア「EVA EXTRA 30」では、シリーズの歴史を辿る貴重な制作資料の展示や来場者参加型の体験コンテンツ、周年記念グッズを揃えたOFFICIAL STORE、ファンズマーケットなども用意された。

シリーズ30周年を飾るアニバーサリー企画の集大成となるフェスイベント『EVANGELION:30+; 30th ANNIVERSARY OF EVANGELION』は、国内外のファンを熱狂の渦に包み込んだ。