ムロツヨシ×佐藤二朗W主演、“幕末ってどんな時代?”に答える異色大作

ムロツヨシと佐藤二朗をW主演に迎え、福田雄一監督が“みんなが知っているようで知らない幕末”を映画化した『新解釈・幕末伝』に、広瀬アリス、渡部篤郎、松山ケンイチ、山下美月ら豪華キャスト12名の出演が決定。さらに、歴史を動かす者たちが一堂に会した勇壮なビジュアルと最新映像も解禁された。

・ムロツヨシ×佐藤二朗、初のW主演! 福田雄一監督20本目の記念作品『新解釈・幕末伝』公開決定

革命的なでき事が起こった時代、それが“幕末”。誰もが知る有名な時代でありながら、「幕末ってどんな時代?」と問われると、意外と答えに詰まってしまう人も多いのではないだろうか。逸話や諸説は耳にしていても、その全体像を説明するのは難しいもの。そんな“みんなが知っているようで知らない幕末”を、コメディ界屈指のヒットメーカー・福田雄一監督が実写映画化する。

主人公は、この時代を代表する2人。革命の志士・坂本龍馬には、喜劇も悲劇もこなす圧倒的実力派・ムロツヨシ。そして幕末の英雄・西郷隆盛には、怪演で見る者を惹きつける佐藤二朗。さらに、福田監督作品には欠かせない唯一無二の存在・山田孝之も参戦する。ムロ、佐藤、山田という最強の布陣が幕末の重要人物を演じるという、この上ない奇跡のキャスティングが実現した。

『新解釈・幕末伝』

今回、幕末を生きる豪華キャスト12名が一斉解禁された。

ムロツヨシ演じる坂本龍馬の妻・おりょうを演じるのは、親しみやすく明るいキャラクターと、高い演技力で見る人の心をとらえる広瀬アリス。連続テレビ小説『わろてんか』でコメディエンヌとしての頭角を現して以来、ドラマ『探偵が早すぎる』シリーズ、映画『地獄の花園』(21)などでその才能を遺憾なく発揮。今年放送されたドラマ『なんで私が神説教』では、日本テレビ系ドラマで初主演を務めるなど、その演技の幅広さと確かな実力が各方面で高く評価されている。

念願だった福田監督作品への出演を果たした広瀬は、「福田監督といつかご一緒させて頂きたいと思っていたので、今回お声がけ頂いてとても嬉しかったです! 私が演じた『おりょう』は、とてもパワフルな女性でかなりインパクトがある役だと思います。作中でとある姿を披露しているんですが、あれを喜んでやるの、私くらいかもしれません(笑)」と、コメント。福田監督を“驚異的天才コメディエンヌ”と唸らせるほどの演技を披露した広瀬。福田監督作品初参戦となる彼女がどんな演技を見せるのか、期待が高まる。

坂本龍馬と師弟関係にあり、幕末から明治時代にかけて活躍した政治家・勝海舟を、重厚な役柄から個性的なキャラクターまで数々の作品で強烈な印象を残してきた渡部篤郎が演じる。確かな演技力と幅広い表現力で惹きつけてきた渡部が、歴史上の重要人物である勝海舟をどのように演じ、福田流・幕末伝の世界観に溶け込むのか。

幕末の四大人斬りの一人とされ、「人斬り以蔵」として恐れられた岡田以蔵役には、福田監督作品に出演する度に予想外のコミカルな演技で爪痕を残し、マルチな才能を発揮する岩田剛典。内閣制度発足前の日本国政府の実質的・事実上初の内閣総理大臣・大久保利通を演じるのは、話題作への出演が続き、独特な存在感で見る者を物語の世界に引き込む矢本悠馬。

新撰組局長・近藤勇の右腕として組織を支え、鬼の副長と恐れられた土方歳三を、細部にまでこだわり抜く役作りに高い評価を集めてきた実力派俳優・松山ケンイチ。坂本龍馬の盟友で、幕末の日本にあって長府藩に尽力した三吉慎蔵を、シリアスからコメディまで変幻自在に演じ分け、圧倒的な演技力と存在感を放ち続ける染谷将太。

日本の歴史を大きく動かした最後の征夷大将軍・徳川慶喜を演じるのは、映画『銀魂』シリーズで将軍・徳川茂茂を文字通り全身全霊で熱演し、衝撃的な姿で日本中の度肝を抜いた勝地涼。新撰組一番隊組長で、組きっての剣の達人として語り継がれている新撰組最強剣士・沖田総司を、話題作への出演が相次ぎ多忙を極める若手実力派俳優・倉悠貴。

本作のオリジナルキャラクターで、くノ一に扮したコンセプト茶屋店員を、アイドルグループ乃木坂46の元メンバーで、モデル業だけでなく俳優としても多方面に活躍の場を広げる山下美月。龍馬を信じ、共に熱い理想を追いかけた政治家・後藤象二郎を、圧倒的なコメディセンスで爆笑と心を揺さぶる感動を巻き起こしてきた賀来賢人。

新撰組の隊士の中でも第一線で活躍を続けた新撰組局長・近藤勇を、“最も旬なおじさん俳優”として唯一無二の存在感を放つ名バイプレイヤー・小手伸也。明治維新の精神的指導者・理論者であり、明治維新で活躍した志士に大きな影響を与えた吉田松陰を、親しみやすい存在感で国民的人気を誇る一方、確かな演技力で観客を魅了してきた高橋克実。

『新解釈・幕末伝』

あわせて、ムロツヨシ演じる坂本龍馬と、佐藤二朗演じる西郷隆盛を筆頭に、日本の未来を切り拓くために動き出した幕末の英雄たちが一堂に会した「日本の夜明けビジュアル」が解禁された。激動の時代へ向かう彼らの決意が伝わる、力強い1枚に仕上がっています。

また、福田監督ならではの解釈で描かれる「幕末」の世界を凝縮した最新映像も到着した。歴史を変えた者たちの印象的なシーンが次々と切り取られ、早くも福田流「幕末」の熱気が伝わってくる。

■広瀬アリス(おりょう/坂本龍馬の妻)*福田雄一監督作品初参加

福田監督とはいつかご一緒させて頂きたいと思っていたので、今回お声がけ頂いてとても嬉しかったです! 衣装合わせで監督に「今回はふざける人を集めたから」と言われた時は、「思いっきりやっちゃお!」と気合いが入りました(笑)。私が演じた「おりょう」は、とてもパワフルな女性でかなりインパクトがある役だと思います。作中でとある姿を披露しているんですが、あれを喜んでやるの、私くらいかもしれません(笑)。おりょうの夫・坂本龍馬を演じるムロさんとは、今回初めてがっつりお芝居させて頂いたのですが、何をしても受け止めてくださるので、とても心強くて、お芝居をしていて本当に楽しかったです。また皆さんとご一緒できるように、もっと売れなきゃなって思いました(笑)。

≪土佐藩≫
■岩田剛典(岡田以蔵/人斬り以蔵)

今回は何をしようかなと色々想定して撮影に挑みましたが、想定外の声量で演じる必要があり、最終日にはのどがガラガラになるほどでした(笑)。今回はカッコつけるつもりだったのですが…全くそんなことはなかったです(笑)。福田監督の作品は4度目ですが、毎回ハードルが上がっていく中で、今回は福田監督ならではの演出を一番感じた現場でもあり、とても勉強になりました。時代劇も初めてで、日本刀を使ったアクションも初めてだったのでいい経験をさせていただきました。今回の映画でファンが減らないことを祈っています(笑)。ぜひみなさん、劇場でお待ちしております。

■賀来賢人(後藤象二朗/龍馬を信じた熱き政治家)

ムロさんとは『今日から俺は‼』以来、久しぶりの共演だったので和気あいあいとした雰囲気でお芝居ができました。二朗さん、孝之さんとも久しぶりだったのでとても楽しかったのですが、出たとこ勝負の撮影は久しぶりにしびれました(笑)。時代劇は敷居が高いイメージがありますが、『新解釈・幕末伝』は福田さんの解釈でゆるく描いているので素敵だと思いましたし、世代を問わず楽しめると思います。

≪薩摩藩≫
■矢本悠馬(大久保利通/西郷の友だった男)

まさか自分が大久保利通さんを演じるとは思ってもいなかったので、ワクワクして参加させていただきました! 多くのカロリーを消費してみなさんが面白いものを作り上げている中で、自分がツッコミをして場が冷めてしまわないかと緊張もありましたが、福田さんはいつも僕に任せてくれるので、それを自信に演じさせていただきました(笑)。面白くなっているといいなと祈っています!

≪長州藩≫
■高橋克実(吉田松陰/偉人を育てた天才学者)

福田監督とは舞台、テレビでは何本もご一緒させて頂きましたが、映画は初めてだったのでお声がけいただいて嬉しかったです。私が吉田松陰で大丈夫なのかと思いましたが、髷が忠実に再現されているので、ここをご覧いただければと思っています(笑)。撮影は非常に濃い時間で、台本で2~3行のト書きがこんなにも過酷だとは思いませんでした(笑)。完成を楽しみにしています。

■染谷将太(三吉慎蔵/龍馬の盟友)

自分は福田組では『聖☆おにいさん』しか出られないと思っていたので、お声がけいただいて嬉しかったです(笑)。ブッダの格好ではないので緊張しましたが、とにかく必死で頑張りました。ムロさんとは初めて共演させていただきましたが、毎回芝居ではなにが起こるか分からないので、演じていて刺激的でした。三吉慎蔵さんという素敵な人物像をお借りして、フィルターを通して思いっきりふざけることができたので、ただただ楽しかったです。

≪徳川幕府≫
■勝地涼(徳川慶喜/最後のSHOGUN)

大政奉還という歴史上の有名なでき事に自分が演じて参加するとは思っていませんでしたし、将軍を演じたのは『銀魂』以来の7年ぶりなので感慨深かったです。福田組の現場は監督がゲラゲラ笑っていてそれがとても楽しくて。福田監督の台本はいつも面白いんですけど、今回も声を出してしまうくらい笑ったので、いち観客として早く見たいです!

■渡部篤郎(勝海舟/龍馬を覚醒させた男)

数年前に福田さんの舞台に参加させて頂いたご縁もあって、福田監督作品はいちお客さんとしてとても楽しんでいたので、お声がけ頂いて感謝しています。今回は諸説ある勝海舟のキャラクターを深く掘り下げるというよりは、福田さんが書いた脚本を理解して懸命に演じることだけを心掛けました。福田さんはたくさんのヒット作を生み出しても、また相当な苦労をして最初から作品を作り上げていらっしゃる。そういった姿勢は尊敬しています。ムロさんはお芝居が軽やかで、福田さんとの信頼関係のもとで求めていることをよく理解して演じていらっしゃいました。二朗は…別に言うことないんじゃないですか(笑)。私が関わった作品に若い頃から何度か出演してくれていて、何かいい形でサポートできればと思っていたので、とても嬉しかったです。

■山下美月(くノ一/コンセプト茶屋店員)*福田雄一監督作品初参加

福田監督の作品はいつも楽しく拝見していて、まさか自分が出演させていただけるとは思ってもいなかったので、お声がけいただいてから撮影をとても楽しみにしていました。台本を読んでどんなシーンになるのかワクワクしていて、豪華なキャストのみなさんのお芝居にたくさん影響を受けながら、撮影をすることができました。福田組の一員になれたことが嬉しかったですし、夢みたいな時間でした。

≪新撰組≫
■小手伸也(近藤勇/新撰組 局長)

初めての福田組でお噂はかねがねという感じでしたが、噂以上リハが手短で(笑)。撮影は本番を回すのがとても早いわ、毎カット芝居が変わってもオッケーだわで、結果常に全力芝居のようになって、お陰様ですごい筋肉痛になりました(笑)。松ケンさんと倉悠貴くんがマシンガンのようにお芝居を打ち込んでくるので、全部受け止めましたが、松ケンさんはともかく倉くんが意外にもパワー系で(笑)。クランクインでコレか!とへたり込んでいたら、ムロさんが「ようこそ」みたいな顔で微笑んでて「これが福田組か!」と思いました。撮影自体は楽しみながら一応近藤勇のイメージを守る努力はしましたが、ビジュアル的に謝罪は必要だと自覚はしているので、一旦この場をお借りしてお詫び申し上げます。

■松山ケンイチ(土方歳三/新撰組 鬼の副長)

新撰組の一人として、何かやらなきゃいけないかなと悩んでいたのですが、小手さんと倉くんがめちゃくちゃにやってくれたので充実感がありました(笑)。とあるシーンで小手さんが僕らの仕掛けに何をやっても全部キャッチして返してくださって。まるで弁慶のように受け止めてくれてとてもありがたかったです。

■倉悠貴(沖田総司/新撰組 最強剣士)*福田雄一監督作品初参加

演じさせていただいた沖田総司は人気のあるキャラクターなので、かっこよくいなきゃいけないと思っていたのですが、現場に入ったら一切そんなことは考えられず、ついていくことにただただ必死でした(笑)。初めての福田組で、みなさんとも初共演だったので緊張しましたが、大先輩の小手さん、松山さんに助けていただきながら乗り切ることができました。

『新解釈・幕末伝』は2025年12月19日より公開。