200億稼ぐ20代セレブ出現や多様性の広がり…/2018年のセレブ10大ニュース

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カイリー・ジェンナーのTwitterより
カイリー・ジェンナーのTwitterより

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ムビコレが選んだ2018年のセレブの10大ニュースを紹介! 続いて5位から1位を紹介。

5. スカーレット・ヨハンソンらの起用に批判が殺到
ハリウッドの新しい流れとは逆に、多様性を無視したキャスティングに批判が殺到、キャストが降板する事態も。
7月、スカーレット・ヨハンソンは『Rub and Tug(原題)』でトランスジェンダーの男性主人公を演じる予定だったが、トランスジェンダー俳優の雇用機会を奪ったと批判が殺到、降板した。彼女は同じルパート・サンダース監督の『ゴースト・イン・ザ・シェル』主演時もアジア系俳優から役を奪ったと叩かれた。
3月にNetflixで配信された『アナイアレイション 全滅領域』ではアジア系の主人公をナタリー・ポートマン、ネイティブアメリカンのハーフの博士役をジェニファー・ジェイソン・リーが演じた。アレックス・ガーランド監督は登場人物のキャラクターの出自が明らかになったのは原作小説の続編で、脚本執筆当時に出版されていなかったと説明している。一方、3月に全米公開されたSFファンタジー『A Wrinkle in Time(原題)』は、エヴァ・デュヴァーネイ監督(『グローリー 明日への行進』)が原作では白人のヒロインを、白人と黒人の両親を持つストーム・リードに演じさせ、こちらも物議を呼んだ。

ハリウッド・セレブは政治発言も活発! 2018年もトランプ大統領への猛反発相次ぐ

4. ハリウッドに多様性が広がる
2月に全米公開されるや、社会現象になる大ヒットを記録した『ブラックパンサー』と、8月の公開から3週連続で全米興行収入No.1を記録したラブ・コメディ『クレイジー・リッチ』。両作ともハリウッド映画では鉄板の人気ジャンルだが、特徴的なのはそのキャスティング。主な出演者が、前者は全員アフリカ系、後者は全員アジア系で、白人キャストに勝るとも劣らない大ヒット作となった。
2016年の第88回アカデミー賞で俳優部門候補が全員白人だったことから「オスカー真っ白(#OscarSoWhite)」騒動が起きたのは記憶に新しいが、『ブラックパンサー』は全米国内興収が7億ドルを突破し、堂々年間トップ。『クレイジー・リッチ』は1億7400万ドルで14位にランクイン。ゴールデン・グローブ賞など主要映画賞にノミネート、受賞もあり、ハリウッドの多様性の広がりを示した。

3. #MeToo運動の2018年

昨年10月のハーヴェイ・ワインスタインによるセクハラ告発を受けて、自らのセクハラ被害を公表する際に用いられるハッシュタグ「#MeToo」。
ゴールデン・グローブ賞、アカデミー賞、グラミー賞など、今年前半の映画賞授賞式では、#MeTooを受けてジェンダー差別やセクハラの撲滅を求める「タイムズ・アップ」運動を意識した演出や賛同した出席者の黒いドレスなどが目立った。
ワインスタイン告発報道をしたニューヨーク・タイムズ紙とニューヨーカー誌はピューリッツァー賞公益賞を受賞。ワインスタイン・カンパニーは破産申請、セクハラを告発されたケヴィン・スペイシーやウディ・アレン、ビル・コスビーなど多くの映画人が仕事を失い、訴追され実刑判決を受けたケースもある。
問題はハリウッドのみならず、アメリカの女子体操五輪チームの元医師が156人の女子選手に性的虐待をしていた事件について、ロンドン五輪の金メダリスト、マッケイラ・マローニーが「#MeToo」を使って被害を告発。被告は40年から175年の禁固刑を言い渡された。
12月24日(現地時間)のクリスマスイブに、10代の少年に対する性的暴行の疑いで訴追されたケヴィン・スペイシーは同日YouTubeに「Let Me Be Frank(フランク/率直に言わせてくれ)」と題した3分に及ぶモノローグの動画を投稿。スペイシーは昨年11月に未成年へのセクハラを告発され、主演映画と、人気ドラマ『ハウス・オブ・カード』から降板したが、後者で演じた役名が“フランク・アンダーウッド”。動画ではこのキャラクターそっくりの口調で「やっていないことの代償は払わない」と身の潔白を主張した。

2. 政治へのコミットも積極的に
人気絶大なハリウッド・セレブたちは影響力を駆使して、政治へも積極的にコミットする。ジョージ&アマル・クルーニー夫妻は、2月にフロリダ州パークランド の高校で起きた銃乱射事件を受けて学生たちが企画した銃規制デモに50万ドルを寄付。3月に行われたデモには夫妻のほかにポール・マッカートニーやアリアナ・グランデ、マイリー・サイラス、オプラ・ウィンフリーら著名人たちも参加した。
夫のカニエ・ウエスト共々、お騒がせセレブ筆頭のキム・カーダシアン・ウエストだが、5月にトランプ大統領とホワイトハウスで面会、刑務所の待遇改善と、非暴力的な麻薬犯罪の初犯ながら終身刑判決を受けた63歳の女性服役囚の恩赦を求めた。大統領はこれを聞き入れ、6月6日に当該の服役囚を減刑、釈放した。
11月の中間選挙前にはテイラー・スウィフトをはじめ、多くのセレブがSNSを介して有権者登録および投票に行くことを呼びかけた。
日本のみならず、アメリカでも芸能人の政治的発言に懐疑的な見解もあるが、芸能人も一般人も等しく社会の一員。自分の意見を表明する権利はあって当然だ。

1. 年間約200億円! 世界で最も稼ぐ20代セレブ姉妹
アメリカの経済史「フォーブス」が毎年発表する「世界で最も稼ぐセレブ」のランキングで3位になったカイリー・ジェンナーは今年21歳。お騒がせで有名なセレブ一家カーダシアン家の末っ子だ。最年少にして女性最高位にランクインを果たした彼女が2017年6月から2018年6月までの1年間に稼いだ金額は1億6650万ドル。自らの名を冠したブランド「カイリー・コスメティックス」で販売するプチプラ・コスメが大ヒットし、若きビジネス・ウーマンとして活躍中だ。
23歳の姉ケンダルは、「世界で最も稼ぐモデル」ランキングのトップを2年連続で飾った。彼女の収入は1年間で2250万ドル。コレクションのランウェイでの大人気と、アディダスやカルバン・クライン、エスティローダーといったブランドとの契約で、2位のカイリー・クロス(1300万ドル)に2倍近い差をつけた。

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