『幸福の黄色いハンカチ』トークショーで武田鉄矢、昔の自分のダメぶりを披露!

武田鉄矢(左)と山田洋次監督(右)
武田鉄矢(左)と山田洋次監督(右)
武田鉄矢(左)と山田洋次監督(右)

4月10日よりデジタルリマスター版が公開となる『幸福の黄色いハンカチ』。33年前に山田洋次監督によって作られたこの名作の公開を記念して、4月7日に東劇にて山田監督と武田鉄矢によるトークショー付き試写会が行われ、2人が登壇した。

武田は「スターの高倉健さん、新鋭の女優・桃井かおりさん、そして三流フォークソングシンガーの私が頑張りました。私にとってある意味、人生のスタートラインの作品。注目の新人、武田鉄矢の怪演を楽しんで頂けたら」と挨拶した。

また、撮影は大変だったようで、「順撮りだったのですが、最初のシーンが洋品店でジャンパーを買うシーン。すぐに終わると思って横着してたら、何度も何度も監督にNGを出された。終いには、本番のはずなのに、照明さんが照明消すんです(笑)。大変な素人を連れてきたなって。何でかっていうと、私がカチンコで動かなかったから。監督が手招きしてくれるものと思っていたんです(笑)」。

これには山田監督も「見込みのない俳優なんていっぱいいますが」とフォローしつつも、「僕は絶望に襲われながら待っていた(笑)」と本音をこぼし、「必ずできると信じて待っていないといけないが、洋品店のときは、さすがに僕も『大変だな』って思いました」と当時を振り返っていた。

また、この日は、同作の主演だった高倉健から速達で手紙が届いた。武田は「山田監督、鉄矢君、34年前の撮影当時のことを色々と思い出しています。この年月を経て、また上映して戴けるのは大変うれしい事です」と手紙を読み上げると、「ほんと健さんてこういう人なんですよね。はらわたに染み渡るというか」と高倉の人柄に、改めて惚れ込んだ様子だった。

なお、『幸福の黄色いハンカチ』は、『イエロー・ハンカチーフ』としてアメリカでリメイクもされており、そのリメイク版が6月28日より公開となる。いち早く、リメイク版を見た監督は「私の映画をとてもリスペクトしてくれ、真面目に作っていると感心しました。以前にもこの映画で、ウェイン・ワン監督や、ジム・シェリダン監督などの名前が上がり、リメイクの相談にきましたが、そういう監督たちがリメイクを考えてくれるのはうれしい」と語っていた。

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