ブロンクス生まれの名優トニー・カーティスが心不全で死亡

マリリン・モンローと共演した『お熱いのがお好き』(59年)やアカデミー賞脚本賞・撮影賞受賞の名作『手錠のまゝの脱獄』(58年)で知られる名優トニー・カーティスが9月29日、ラスベガス近郊の自宅で心不全のため亡くなったと彼の娘で女優のジェイミー・リー・カーティスの代理人が発表した。享年85。

カーティスは今年7月にも呼吸困難で病院に運ばれており、高齢でもあることから健康状態を案じられていた。

ニューヨークのブロンクスで生まれ、少年時代は非行に走ったこともあるというが、更正し、軍隊を経て俳優に。1958年にシドニー・ポワチエと共演した『手錠のまゝの脱獄』でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされ、その後も映画『スパルタカス』(60年)『グレートレース』(65年)などに出演し、シリアスなドラマからコメディまで幅広くこなす二枚目スターとして活躍。近年は執筆活動や画家としても活動していた。

プレイボーイとしても知られるカーティスと最初の妻で女優のジャネット・リー(『サイコ』)との間に生まれたのがジェイミー・リー・カーティス。ジェイミーは「父は、映画俳優としても画家としても大きな功績を残し、子どもたちや家族に愛され、献身的に彼を愛した妻たち、世界中のファンから惜しまれながらこの世を去りました」とコメントを発表した。

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