ジョージ・フロイドさん殺害加害者に有罪判決下る

4月20日(現地時間)、BLM(ブラック・ライブズ・マター)運動が拡大するきっかけとなった昨年6月のジョージ・フロイドさん殺害の罪で、元ミネアポリス警察官のデレク・ショーヴィンに有罪判決が下された。

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ショーヴィンは第2級殺人、第3級殺人、第2級過失致死の3つの訴因すべてにおいて、満場一致の判決で有罪となった。米国のみならず世界が注視したこの判決に対するセレブたちの反応を紹介する。

テニスの大坂なおみ選手は「お祝いのツイートをするつもりでいたのに、悲しみに襲われました。私たちが祝っているのは、当然のことだから。あまりにも多くの不正義が発生し、この結果(注:評決)を息を呑んで待つことになったことが、多くを物語っています」とツイートした。

MCUでキャプテン・アメリカを演じたクリス・エヴァンズは判決が出た直後に「正義。ジョージ・フロイドの家族と友人たちに愛を送ります」とツイートした。

『スター・ウォーズ』シリーズのフィン役で知られ、昨年ロンドンで行われたBLMのデモで「キャリアが無になっても構わない」と差別に抗議するスピーチをしたジョン・ボイエガはフロイド氏が幼い娘と車に乗っている写真をシェアし、赤いハートと祈る手の絵文字を添えた。

『アメイジング・スパイダーマン』シリーズのゼンデイヤも、フロイド氏が娘を抱っこする笑顔のスナップ写真をシェア。

マライア・キャリーはツイッターで「ある始まり…私たちの未来への一抹の希望」と書き込んだ。

ハル・ベリーはインスタグラムに「有罪(guilty.)」という文字をアップし、ジョージ・フロイドというハッシュタグを用いて、「正義のための戦いは続く」と記した。

TVシリーズ『Empire』のタラジ・P・ヘンソンも父娘の写真をシェアし、「これは正義でもなければ、警鐘でもなく、責任なのです。ジョージ・フロイドは今も生きているはずだった。それだけです」と、フロイド氏が命を奪われた事実を強調。「この評決は始まりに過ぎません。彼が力と共に眠れるように」と綴った。

オーランド・ブルームは、「判決が出た。これからどうする?」という一文に続いて、「深呼吸をする」から始まる5つのステップで、警察の取り締まり方法改善を訴える運動を続けることを呼びかけた。コメント欄では「ジョージ・フロイドのご家族や愛する人たちに祈りを捧げます。このようなこと(注:3つの有罪判決)が起こるとは、安堵のため息と、悲しみもこみ上げてきます。これは黒人社会への長い不正に対する第一歩に過ぎません。まだ終わってはいません。私たちは、限定的免責(qualified immunity)を廃止するために戦い続けなければなりません」と綴った。

限定的免責とは、警察を含めた政府職員がその資格によって、職務中の武力行使などを罪に問われないことで、これまで警察官から過度の暴力を受けた被害者の多くが訴えを起こすことへの障壁となっている。

ジェイミー・フォックスは「ほろ苦い気持ちになりました。あなたとあなたの家族に恐ろしいことをした人物が有罪になったことは嬉しいし、安堵しています……。苦いのは、あなたを取り戻すことができないことです。苦いのは、あなたのに起こったことで影響を受けたすべての命、流したすべての涙、そして張り裂けたすべての心です。今日、この評決の発表は私たちにある種の希望を与えました。この国で何年も続いてきた過ちを正すことができるという希望です。ジョージ、安らかに眠ってください。そして、あなたの言葉が全世界に響いたことを知ってください。あなたは母を求め、空気を求め、尊厳を求めました。今日、私たちはあなたとともに、あなたと同じように無意味に命を奪われた何千もの人々を讃えるための小さな一歩を踏み出しました。あなたとご家族に神のご加護を。そして私たち皆に神のご加護を」とインスタグラムに綴った。