ディストピア感満載、脱力系でシュールすぎる! 大ヒットしたカルトSF映画アニメ版の予告編をチェック
のっぽのチェリストとDJ青年の珍道中
「クー!」という意味不明な言葉で世界中でヒットしたカルトSF映画『不思議惑星キン・ザ・ザ』のアニメ化、『クー!キン・ザ・ザ』が5月14日より公開。このたび、その予告編が公開された。
・異星人語「クー!」が病みつき! 伝説のロングラン映画をアニメ化『クー!キン・ザ・ザ』8年越しで公開
動画は、「キン・ザ・ザ」ならではのこのセリフ、「クー」の連呼に始まる。実写版では象徴的な存在であった釣鐘形の宇宙船も、3Dグラフィックを用いてその独特の浮遊感を再現。実写版でも音楽も担当したギア・カンチェリの荘厳なサウンドトラックが鳴り響くと、レトロ感溢れながらSFタッチの未来を感じさせる不思議な世界観に誘う。困っている宇宙人に対応したチェリストとDJの2人が「キン・ザ・ザ」にワープ、やがて、「キュー」が罵倒語で、それ以外は「クー」であることがわかる。そして、貴重品のカツェ(マッチ)を元手に成り上がり奮闘する2人は珍道中を繰り広げ、地球へ戻るために奮闘する。
監督自ら27年後に再解釈、ディストピア匂わすキッチュでシュールな作品
本作品は、1989年、01年、16 年と3度にわたり劇場公開され、多くのファンに親しまれた実写版『不思議惑星キン・ザ・ザ』を、ゲオルギー・ダネリヤ監督自らが新たな解釈を施し、アニメ化したもの。アジア太平洋映画祭最優秀長編アニメーション賞やロシアのアカデミー賞にあたるニカ賞最優秀アニメーション作品賞を受賞した。ゲオルギー監督は本作の完成後の19年に88歳で逝去し、本作品は遺作となった。
物語は、著名なチェリストのチジョフとDJ 志望の青年トリクが、雪に覆われたモスクワの大通りで裸足の宇宙人と遭遇するところから始まる。2人はキン・ザ・ザ星雲の惑星プリュクにワープ、するとそこは、見渡す限りの砂漠で、身に着けるズボンの色によって階級分けされたディストピアな世界だった。2人は自分たちの肩書きをほとんど「クー!」しか発しない異星人たちを相手に、2人は地球に帰れるのだろうか……?
『クー!キン・ザ・ザ』は、5月14日より全国公開される。
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