稲垣吾郎主演『正欲』が、第36回東京国際映画祭で観客賞&最優秀監督賞をW受賞! 稲垣主演作の観客賞は3度目

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『正欲』
(C) 2021 朝井リョウ/新潮社  (C) 2023「正欲」製作委員会
『正欲』
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稲垣「監督の丁寧な演出と優しいお人柄のおかげだと思っています」

稲垣吾郎が主演を務める映画『正欲』が、第36回東京国際映画祭でコンペティション部門観客賞&最優秀監督賞をW受賞した。稲垣に加え、共演の新垣結衣、岸善幸監督の受賞コメントを紹介する。

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本作は、家庭環境、性的指向、容姿…さまざまに異なった“選べない”背景を持つ人たちを同じ地平で描写し、人が生きていくための推進力になるのは何なのかというテーマを炙り出す衝撃的な物語。岸善幸監督、港岳彦脚本により、ある種のラブストーリーとして映像化した。

原作は、「桐島、部活やめるってよ」で第22回小説すばる新人賞を受賞、「何者」で直木賞を受賞した朝井リョウによる小説。朝井が「小説家としても1人の人間としても、明らかに大きなターニングポイントとなる作品です」と語る渾身の一作で、2021年3月に発売されるやいなやその内容が波紋を呼び、第34回柴田錬三郎賞を受賞した。

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検察官として横浜検察庁に務め、妻と息子と3人でマイホームに暮らす寺井啓喜役に稲垣吾郎。広島のショッピングモールで契約社員として働く桐生夏月役に新垣結衣。両親の事故死をきっかけに広島に戻ってきた夏月の同級生・佐々木佳道には、磯村勇斗。そして、佐藤寛太がダンスサークルで活動し、大学の準ミスターに選ばれるほどの容姿を持つ諸橋大也、東野絢香が大也と同じ大学に通う神戸八重子を演じている。

この度、本作が11月1日に閉幕した第36回東京国際映画祭でコンペティション部門観客賞&最優秀監督賞をW受賞した。稲垣主演映画の本映画祭での観客賞受賞は、『半世界』(19年)、『窓辺にて』(2年)に次ぐ3度目。本映画祭が開催されて以降、主演作が3度の観客賞を獲得するのは初となる。

 (C)2023 TIFF
(C)2023 TIFF

また、岸監督は、初の国際映画祭コンペティション部門出品にして、監督賞受賞というこちらもWの快挙となった。岸善幸監督の演出の手腕、そして観客の評価の双方から認められる形となった。

第36回東京国際映画祭は、10月23日~11月1日まで開催されていた、今年で36回目を迎えるアジア最大級の国際映画祭。プレゼンターのアルベルト・セラ監督は、コンペティション部門に選出されていた本作を「ソーシャルメディアに支配された社会のなかで、アイデンティティを確立することの難しさ、複雑さを描き出した」と評した。授賞式には岸監督が出席。今回の受賞に際し、岸監督と主演の稲垣からコメントが到着した。

■岸善幸監督コメント

東京国際映画祭の審査員のみなさん、本当にありがとうございます。
この作品は「すべてのひとが自由で自分を偽らずに生きていける社会とは何か」ということを問いかけています。
日本のみならず世界中が自分のアイデンティティを確立するのがなかなか難しい時代です。
この映画を見て「多様性」の意味を考えていただけたら嬉しいです。
素敵な賞をいただけて幸せです。
主演の稲垣吾郎さん、そして新垣結衣さん、磯村勇斗さん、ほか、出演者の皆さんに感謝いたします。

■稲垣吾郎コメント

東京国際映画祭で『正欲』が監督賞と観客賞をダブル受賞できたことを大変嬉しく思います。
岸監督、おめでとうございます。
初めてご一緒する作品でしたが、緊張せずに現場に立てたのは
監督の丁寧な演出と優しいお人柄のおかげだと思っています。
これからも素敵な作品を楽しみにしています。

■新垣結衣コメント

『正欲』

監督賞、観客賞、受賞おめでとうございます! 作品に関わる1人として本当に嬉しいです。
撮影に入る前から、岸監督にはとても親身になって話を聞いていただき、
そして粘り強く同じ目線で共に考え続けてくださったことで、最後まで夏月という役にしっかりと向き合って演じきれたと感じています。
ありがとうございました。
この受賞をきっかけに映画『正欲』がさらに多くの皆さんに見ていただけること願っています。
改めて、おめでとうございます!

『正欲』は11月10日より全国公開。

・第36回東京国際映画祭での岸善幸監督の写真はこちらから!

・[動画]稲垣吾郎「ずっと眉間にシワを寄せてます」。新垣結衣らと登壇/映画『正欲』・第36回東京国際映画祭レッドカーペット

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