妻夫木聡と窪田正孝、ヴェネチア国際映画祭の熱気に感動! 『ある男』上映後は鳴り止まない拍手に包まれる

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ある男
(C)Kazuko Wakayama
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妻夫木聡と窪田正孝が、『ある男』のヴェネチア国際映画祭オリゾンティ・コンペティション部門プレミア上映会に石川慶監督と共に出席。上映後の舞台挨拶で本作についてコメントした。

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妻夫木聡は英語で挨拶し場内を沸かせる「ここに来られて本当に嬉しい」

本作は、第70回読売文学賞を受賞、累計28万部を超える平野啓一郎のベストセラー小説「ある男」を、『蜜蜂と遠雷』の石川慶がメガホンをとり映画化。世界に先駆けて上映される本編を見るために駆け付けた、1000名の観客で満席となったSala DARSENA(ヴェネチア・リド島内)の会場は、上映終了後5分に及ぶ、鳴りやまない拍手とスタンディングオベーションの熱気に包まれた。

(C)Kazuko Wakayama
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妻夫木、窪田、石川監督の3名は観客と一緒に本編を鑑賞。ずっとこの日を待ち望んでいたという妻夫木は「今日はありがとうございます。ここに来られて本当に嬉しいです」と英語で挨拶し場内を沸かせ、脚本を読んだ感想について「自分とは何者かと問い続けながら、役と向き合いました。弁護士という役どころなので、勿論そういう勉強もしたのですが、今回は特に子どもとの時間を大事にしました。子どもの存在を通して、自分の生きている意味や仕事について鏡のように考えることができました。皆さんにとってこの映画が少しでも人生の道しるべになってくれたら嬉しく思います」と答えた。

(C)Kazuko Wakayama
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次いで窪田は「本日はありがとうございました」と礼を述べてから、「見てくださる方の余白がなくならないように、情報を与えすぎないように演じました」と演技ポイントを説明。「自分の人生は自分だけのものですし、悔いのない人生を送ることができるように、背中を押してくれる作品だと思います」とアピールした。

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最後に挨拶したのは、『愚行録』(17年)に続き、ヴェネチア国際映画祭オリゾンティ・コンペティション部門2度目の登壇となる石川監督。“アイデンティティ”をなぜ今回のテーマにしようと思ったのかと問われると、「映画を作る時には、個々のアイデンディティをテーマにすることが多いのですが、一人の人間の良い部分も悪い部分も過去も、全部ひっくるめて愛せるのか、憎めるのかということを一度きちんと描いてみたいと思ったのがきっかけです」と述べた。

公式行事終了後、妻夫木は映画祭に参加した感想について「映画と人が近いことに、映画への愛を感じた」と語り、窪田も石川監督も観客の反応に手ごたえを感じていた。

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『ある男』は1118日より全国公開。