統一教会とサンクチュアリの関係に斬り込んだ『カルト集団と過激な信仰』ほか、いま見ておきたい7つの問題作

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カルト集団と過激な信仰
ドキュメンタリー『カルト集団と過激な信仰』
カルト集団と過激な信仰
カルト集団と過激な信仰

統一教会の分裂、そして巨額資金の行方は?

安倍晋三・元首相を狙撃した山上徹也容疑者。その母親が多額の献金をしていたことで、統一教会(現・世界平和統一家庭連合)ににわかに注目が集まっている。1992年に人気歌手・桜田淳子や元新体操の選手山崎浩子らが合同結婚式に参加したことで脚光を浴び、当時、危険なカルト宗教として連日ワイドショーを賑わわせた統一教会だが、久しぶりにその名を聞いたという方も多いのではないだろうか。

今回は、そんな統一教会から分派した教団・サンクチュアリに密着した作品をはじめ、カルト宗教に関する7本を紹介したい。

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最初に紹介するのは、優れたテレビ番組に与えられるエミー賞を受賞した記者、エリザベス・バーガスが、様々なカルト集団に果敢に斬り込むドキュメンタリー『カルト集団と過激な信仰』。注目すべきは第5話『世界平和統一聖殿』だ。

カルト集団と過激な信仰

ここで取り上げられているのは、山上容疑者との関係も取り沙汰されているサンクチュアリ教会。統一教会の教祖・文鮮明(ムン・ソンミョン)の七男・文亨進(ショーン・ムーン)が設立した教団だ。作品によると、この教団では銃の所有を教義の支柱としており、合同結婚式に参加するには殺傷性が高い軽量の半自動小銃「AR-15」を携えることが必須。参加者全員が銃を片手にした結婚式の様子は、異様な空気に包まれている。

また、統一教会の分裂についても言及。ショーン・ムーンが文鮮明の後継者と言われる一方、教団の巨額な資金を手にしたのは三男のプレストン・ムーンだとも語られている。

続いて『ジーザス・キャンプ ~アメリカを動かすキリスト教原理主義~』。アカデミー賞ドキュメンタリー映画賞にもノミネートされた作品で、キリスト教福音宣教会が主催する子どものサマーキャンプが映し出される。教団は子どもたちに聖書に書いてあることは真実だと教え、サマーキャンプでは「今こそ立ち上がり、汚れた世界を修正するのです」と呼びかける。そして、興奮してトランス状態に陥る子どもたちの姿……。過激な教えに対する衝撃と疑念がわき上がってくる。

『ザ・マスター』は、ヴェネツィア国際映画祭 銀獅子賞(ポール・トーマス・アンダーソン監督)と最優秀男優賞(ホアキン・フェニックス)を受賞。人生に迷う元兵士が、新興宗教の教祖に傾倒していく姿を描き出す。

 

『マーサ、あるいはマーシー・メイ』は、カルト集団から逃げ出し、マインドコントロールから逃れようともがく女性の姿を描いた作品。エリザベス・オルセンが、忌まわしい過去に囚われ現実と幻想の区別がつかなくなっていく主人公を演じ話題に。

『ローズマリーの赤ちゃん』などで知られるロマン・ポランスキー監督。その妻で女優のシャロン・テートが、カルト教団マンソン・ファミリーに惨殺された事件を描いたのが『ハリウッド1969 シャロン・テートの亡霊』。人気歌手のヒラリー・ダフがシャロン・テート役を演じているのも注目点だ。

現在公開中の『ビリーバーズ』は、カリスマ的人気を誇る漫画家・山本直樹の作品を、磯村勇斗主演で実写映画化した作品。とある孤島で修行生活を送る男女3人が、わずからほころびから、本能と欲望をむき出しにしていく様子を描き出す。

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