“24時間、ゾンビと戦えますか?” チュ・ジフン×ペ・ドゥナのゾンビ時代劇

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『キングダム』
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チュ・ジフンがゾンビの首を斬りまくり! 大ヒット異色ドラマ『キングダム』

時は朝鮮王朝時代中期。ある日、王が謎の疫病にかかりゾンビに変貌してしまう。真相を探ろうとする息子の世子イ・チャン(チュ・ジフン)は、領議政チョ・ハクジュ(リュ・ソンリョン)に謀反の罪を着せられ、地方に逃れる。だが、そこでは死者の肉を食べた村人たちがゾンビとなって人を襲っていた。チャンは医女ソビ(ぺ・ドゥナ)と共に戦うが…。

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衝撃的なゾンビの足の速さ! 首を斬り落とすか、焼き殺すか?

ゾンビに噛まれた人は、ほぼ全員がゾンビ化する。彼らの足が異常に速いところは、映画『28日後…』を彷彿とさせるものがあった。ゾンビたちが集団で人々めがけて襲いかかる映像には誰もが衝撃を受けるはずだ。

彼らと闘うには、すぐに首を斬り落とすか、焼き殺すしかない。ただし、朝鮮時代においては火をおこすのも容易なことではないため、結局は剣を振りまくって首を斬り落とすしかないのだ。

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日中はおとなしかったゾンビがシーズン2では昼夜問わず!!

シーズン1では、日が暮れると死体のようなゾンビがムクっと起き上がり、寝起きがいいのか、人間を見るやいなや高速スピードで襲ってくる。しかし、朝日が昇ると共に、床下にぎゅうぎゅう詰めにゾンビたちが入り込み、死んだような状態になってしまう。日中は人間同士の権力争い、日没後はゾンビとの闘いが繰り広げられるのであった。

しかし、シーズン2の冒頭では、朝靄の中からゾンビが大量に襲ってくるシーンから始まる。医女ソビは、ゾンビの生態は光のあるなしではなく、温度の高低に関係していることにいち早く気づく。つまり、ゾンビは気温が低いのが好きなので、冬なら朝でも夜でも関係なく動けるのだ。その事実が明るみになったとき、“ゾンビと24時間戦えますか?”という絶望感が、見ている方にも伝わってくるようだった。

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日本でも大人気のチュ・ジフンとペ・ドゥナが共演!

全力で国を守ろうとする世子を全身で熱演したチュ・ジフンは、1982年生まれの俳優。2006年のドラマ『宮』で大ブレイクし、映画『神と共に』シリーズでも存在感を高めている。一方、初の時代劇で芯のある医女を演じたペ・ドゥナは、1979年生まれの女優。映画『ほえる犬は噛まない』(2000年)や『子猫をお願い』(2001年)で日本でも人気となり、ハリウッド映画にも出演、ルイ・ヴィトンのモデルを務めるなど国際的に活躍中だ。

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ホラーだけど感動! 大物女優主演のスピンオフドラマも必見!

映画のようなクオリティの高さで、世界中が絶賛した本作。火と水に弱いゾンビ退治のために、シーズン2のラストではあっと驚く方法で闘いに挑む世子たちの姿は、むしろ清々しく感じた。シーズン1ではひたすら怖かったのが、シーズン2では世子と深いつながりのある人たちとの別れも描かれ、涙するシーンも多い。ラストはスピンオフドラマ『キングダム:アシンの物語』への布石となるシーンで終わっており、あわせて見ればより楽しめるだろう。このスピンオフは、『猟奇的な彼女』(2003年)で日本でも大人気となったチョン・ジヒョンが主演している。

また、全編を通して戦争が絡んでいるところも見逃せない。戦争によって国が発展してきたという歴史的事実もさることながら、残された人たちの悲しみは計り知れない。このような時だからこそグッと胸に迫るドラマであった。(文:渡邉啓子/ライター)

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