仕事では初顔合わせ! 30年来知人の内田裕也、デヴィ夫人がトークショウで皮肉の応酬

「マイ・ウェイ」な生き方を一言で言い表した内田裕也(左)とデヴィ夫人(右)
「マイ・ウェイ」な生き方を一言で言い表した内田裕也(左)とデヴィ夫人(右)

フランク・シナトラの名曲として知られる「マイ・ウェイ」。この曲を作ったフランス人スーパースター、クロード・フランソワの半生を描いた『最後のマイ・ウェイ』の試写会イベントが7月9日にアンスティチュ・フランセ東京で行われ、「マイ・ウェイ」を語るにふさわしい2人──内田裕也、デヴィ夫人がトークショーを行った。

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30年来の知り合いという2人だが、「仕事で一緒になるのは初めて」と内田。デヴィ夫人は「裕也さんと会ったのは何10年も前だけどそのときは髪がまっ黒で今とは違ったわね(笑)」と応じていた。

クロクロと呼ばれ絶大なる人気を誇っていたクロード・フランソワ。60年代から70年代にかけて活躍したものの日本では知られざる存在だった彼について、当時フランスに滞在していたデヴィ夫人は、コンサートを見に行った思い出を語る一方、「まさか、あのクロード・フランソワが歌っていたものを、ポール・アンカが詞をつけてシナトラに歌わせたなんて知らなかったから、本当にびっくりしたわ」と驚いていた。

また、「マイ・ウェイ」な生き方について聞かれたデヴィ夫人が「色々な修羅場を潜り抜けてここまで来ました。日本の女性がパスポートを見たことがなかった時代に、飛行機に乗ってインドネシアに渡って、スカルノとの愛を貫いて。絶望のどん底に落ちるたびに、勇気を振り起して立ち向かってきました」と振り返ると、「周りに居るのは強い女性ばかり」と苦笑いする内田は「デヴィ夫人も数奇な運命をたどった、すごい女性で日本の文化史に残る人だと思う」と賛辞を送る一方、「ただ、華やかな場所が好きなので、アウンサンスーチーみたいに人民のそばに寄り添うタイプではないよね」と皮肉交じりのコメント。するとデヴィ夫人は、「マリー・アントワネットの最大の罪は『王妃としてではなく、ひとりの女性として生きようとしたこと』って誰かも言ってたわよ」と、自らの生き方を悲劇の王妃に重ね合わせた。

映画については「本当に素晴らしい映画です。そして彼が亡くなったとき、本当にフランス中に激震が走ったのよ。今でも思い出すと鳥肌が立つ位。そういう意味でも、この作品は感慨深いものなんです」とデヴィ夫人。内田も「この映画を見て感無量になったよ」と褒める一方、「この映画はスターについてよく描いている。日本の勘違いしているスター気取りの人たちにこの映画を見て、考え直してほしいね!!」と辛口コメントで締めくくった。

『最後のマイ・ウェイ』は7月20日よりBunkamura ル・シネマほかにて全国順次公開される。

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