黒人差別と非難されたアジア系俳優、オークワフィナが声明発表

#アジア系#オークワフィナ#ブラクセント#差別

オークワフィナ
オークワフィナのTwitterより

Twitterから離れることも宣言、「自殺しろ」の声も

『シャンチー/テン・リングスの伝説』などで知られるオークワフィナが約2年ぶりにTwitterを更新し、以前から非難されている「ブラクセント(Blaccent)」の使用についての声明を発表した。

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「ブラクセント」とはアメリカの黒人の話し方のステレオタイプの模倣を指す。オークワフィナは出世作である『オーシャンズ8』や『クレイジー・リッチ!』でブラクセントやAAVE(アフリカ系アメリカ人特有の英語)を取り入れて演じてきたが、それは黒人を馬鹿にしているのではないかという指摘、非難が以前から寄せられていた。

彼女は中国系と韓国系の両親を持つニューヨーク出身で、本名はノーラ・ラム。ハリウッド進出前からヒップホップの影響が色濃いキャラクター“オークワフィナ”として活動し、ブレイクした。俳優としては主演映画『フェアウェル』でゴールデン・グローブ賞ドラマ部門主演女優賞をアジア系アメリカ人として初受賞している。

5日(現地時間)、オークワフィナはTwitterのアカウントに声明を綴った4枚の画像を投稿した。

「全てのことに社会的背景があり、特にこの国のアフリカ系アメリカ人のコミュニティには歴史的な背景があります。
制度的な政策や法の執行による影響を不当に受けているグループです。一方で、そのルーツがどこから来たのか、その始まりのパイオニアたちや技術を完成させたアーティストたちに対する認識や敬意なしに、金銭的利益のために“支配的”な文化によって盗まれ、利用され、流用されるのを歴史的にそして日常的に目にしてきました。

これは現在でも見られる問題です。AAVEを自由に使う“インターネットTikTokスラング世代”の複雑な混合物として受け流す人もいるかもしれませんが、ヒップホップという全米至る所にあり、愛される音楽ジャンルが、今や音楽史上の主流ジャンルとして定着しています。 そして生活において、言語的な文化変容、移民的な文化変容、そしてグローバル化したインターネットスラングの必然的な流れが、無礼とポップカルチャーの間の微妙な境界線に作用しているのです。

しかし、黒人ではない有色人種として、私は常に耳を傾け、AAVEの歴史と文脈を理解するためにたゆまぬ努力をし、あらゆる疎外されたグループの進歩のために何が正しいか、あるいは逆行していると見なされるかという事実に立ち向かいます。 しかし、私は強調しなければなりません。他人を馬鹿にしたり、軽蔑したり、どんな方法でも不親切にすることは、単純に、私の本質では、ありません。 今までも決してそうではなかったし、そうではありませんでした。

移民という生い立ちゆえに、映画やテレビ、一緒に公立学校に通った子どもたち、そしてヒップホップへの尽きることない愛と尊敬から、私はアメリカ人としてのアイデンティティを切り取ることができました。

アジア系アメリカ人は、何が正しくて、どこに属していないのか、その旅が何を意味するのか、まだ理解しようとしています。 私はまだ学び、個人的にその作業をしていますが、残りのキャリアは、私たちのコミュニティを向上させることだけに費やしたいと思っていることは確かです。 そのためにはまず、失敗し、学び、認め、耳を傾け、共感する……。 そして、そのために、たゆまぬ努力を続けていきたいと思います」

誤解を与えないように言葉を尽くした結果の長文と思われるが、自分自身についてというより、アジア系アメリカ人として語るような文面には賛同よりも落胆の声が上がっている。ライター・編集者のブリトニ・ダニエル氏は「長文で一言の謝罪もなし。オークワフィナは、ただ『あなたたちが正しかった。私は有名になるためにブラクセントを利用したが、それは間違いだった。心からお詫びし、そして今後はより良くなるように努めます』と言うベキだった」とツイートした。

ダニエル氏はさらに、2月が「黒人歴史月間」であることにふれて、オークワフィナがブラクセントについて謝罪なしの長文を投稿したことについて「計算が感じられるのが、さらにひどい。そもそも、誰もあなたに何か言ってくれとは頼んでないのに」と辛辣だ。

ネット上には、「ブラックネスはコスチュームではない」「説明責任を果たさない例を見たいなら、これがそれです!」などの声が寄せられた。

オークワフィナは声明の投稿に続いて、セラピストのすすめでTwitterから離れることを宣言した。

「では、Twitterでは数年後にお目にかかります。私のセラピストの勧めで。ファンの皆さん、あなたにとってより良い人間になりたいと願う誰かを愛し、支え続けてくれてありがとうございます。もし、私のしたことで何か足りなかったことがあったら、謝ります。あなたはいつも私の心の中にいます」
「誤解のないように言っておきます。私はTwitterという親指の巻き爪(the ingrown toenail)から退きます。他の何からも引退しないし、たとえ引退したくても、酔っ払って靴べらで誰かを殴って逃亡中なわけでもありません。また、「自殺しろ」と言ってこない他のソーシャルメディアを利用できます」

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