美しい感動ドラマなんて幻想! 小沢仁志ばりに怖い先輩と威圧的な監督が牛耳る地獄の部活

#クロマツテツロウ#醍醐虎汰朗#野球部に花束を#飯塚健#髙嶋政宏#黒羽麻璃央#スポーツ#野球

(C)2022「野球部に花束を」製作委員会

発狂寸前になりながらも仲間たちと汗を流して熱く野球に狂う日々

「ドラフトキング」「べー革」など、多くの傑作野球マンガで知られるクロマツテツロウの同名コミックを映画化した『野球部に花束を』が、8月11日より全国公開となる。これに先立ち本作の予告映像が解禁された。

・不条理、時代錯誤、摩訶不思議な野球部の世界。恐れていた“伝統”に、いつしか新入生も染まり…

主人公の黒田鉄平を演じるのは、映画『天気の子』(19年)主人公・森嶋帆高役を2000人の中からオーディションで勝ち取り、22年公演の舞台「千と千尋の神隠し」でハクを演じることでも話題の醍醐虎汰朗。

チームメイトの桧垣主圭役には、ミュージカル「刀剣乱舞」や「テニスの王子様」など2.5次元作品で注目を集め、TV『SUITS/スーツ2』など活躍の場を広げ続ける黒羽麻璃央。さらに、どう見ても堅気に見えない野球部監督・原田を、映画やドラマでの怪演ぶり、バラエティ番組で見せるマニアックな一面が際立つ髙嶋政宏が演じている。

監督・脚本は『荒川アンダーザブリッジ』(12年)で林遣都、『虹色デイズ』(8年)で佐野玲於、中川大志、高杉真宙、横浜流星、『ヒノマルソウル』(21年)で眞栄田郷敦ら若手俳優を抜擢し、ブレイクのきっかけを作ってきた飯塚健。

解禁された映像では、高校で野球部に入部することを決めた黒田鉄平が原田監督と先輩部員に囲まれ、過酷な練習に耐えながら、厳しい部活生活を送る姿が映し出される。日々汗と泥に塗れながら目の前の練習に向き合い、高校生活の全てを野球に捧げるも、全国の高校球児の99%は日の目を見ることはない。

夏の試合、雨が降る中肩を組み合って涙を流すーそんな黒田たち野球部員のひたむきな姿に日本中が涙する…なんて美しい感動ドラマは幻想! 黒田たちが入部した野球部は、ドスを利かせながら物凄い貫禄で迫ってくる小沢仁志ばりに怖い先輩部員たちと、バット片手にリーゼント&サングラス姿で高校教師とは思えないほど威圧的な監督が牛耳っている“地獄”のような部活だった。

1年生部員たちは監督と先輩たちから理不尽な扱いを受ける悪夢のような生活が始まり、黒田も「もうやだ」と発狂寸前。それでも「世界はこれを青春と呼ぶんだぜ!」と仲間たちと汗を流しながら熱く野球に狂う。

『野球部に花束を』は8月11日より全国公開される。