紛争、人種、宗教、国境、そして新型コロナ…多くのものに阻まれながらもピアニストを目指す少年の4年間を追う

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音楽を愛し、夢を追うすべての人に贈る音楽ドキュメンタリー映画『パレスチナのピアニスト』が72日より全国順次公開される。今回、予告編が公開された。

・国際ピアノコンクール優勝する天才の課題は生活場所『パレスチナのピアニスト』7月順次公開

プロのピアニストを目指すパレスチナの少年の前に多くの障害が立ちはだかる

将来はプロのピアニストとなることを夢見ているモハメド・“ミシャ”・アーシェイクは才能ある10代のピアニストで、ピアノを始めてわずか3年後の13歳で国際ピアノコンクールにて優勝を果たしている。それも一日34時間という限られた練習時間で。

練習時間が少ないのは、彼が住んでいる場所が特殊な場所だからだ。ミシャの父はパレスチナ人、母はロシア人で、イスラエルと紛争を抱えているパレスチナ自治区のラマッラに住んでいる。ピアノの先生は、ロシア出身のユダヤ系イスラエル人で、ピアノのレッスンを受けるため、通常車で1時間のところ、イスラエルが設けた検問所を通過しなければならないため3時間かけてエルサレムに通っている。本作は。そんなミシャの13歳から17歳の4年間を追うドキュメンタリーだ。

エルサレムに通えない時もある。イスラエル・パレスチナ間の情勢が不安定になると、検問所が閉じられしまうのだ。そんな時はオンラインレッスンとなる。決して恵まれた環境でない場所に暮らしながら、ミシャはパレスチナ、イスラエル、そしてロシアを行き来しながら次第に才能を開花していき、国際的にプロのピアニストとして活躍する夢を固めていく。

しかし、ヨーロッパ留学が決まった矢先に新型コロナウイルスの世界的流行により、新たな国境の壁が彼の行く手を阻んでしまう。将来は医師になれという父からのプレッシャー、自由に行き来できない国境、そして突然やって来たコロナ禍という障害が加わるも、ミシャはピアニストになって幸せな人生を生きる夢を叶えるために挑戦を重ねていく。

今回、本作の予告編が公開された。そこには、すばらしいピアノの才能を持ちながらも国や環境に阻まれ、奮闘するミシャの姿が映し出される。ミシャは無事に夢を叶えることができるのか…続きが気になる予告編になっている。

『パレスチナのピアニスト』が72日より全国順次公開。

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