人種的偏見に遭いながら、貧しくとも笑いと励ましを忘れない家族のドラマ

#北風アウトサイダー#崔哲浩#井筒和幸#在日朝鮮人#実話

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借金返済や一方的な価値観の押しつけ、次々と襲いかかる人生の不条理

大阪・生野にある在日朝鮮人の町を舞台に、兄妹の絆を描く人情劇『北風アウトサイダー』が、来年22年2月11日より劇場公開される。それに先立ち予告編が公開された。

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07年に映画監督の入江悠と共に劇団いろは野良犬弾を設立した、俳優であり劇団主催者でもある崔哲浩が自ら監督、脚本、主演を務め、その意思を汲んだスター級の演劇人が勢ぞろいした映画『北風アウトサイダー』。崔の実話を元に、人種的偏見に遭いながら、貧しくとも笑いと励ましを忘れない家族が力をあわせ、次々と襲いかかる人生の避けがたい不条理と戦う人情劇だ。

「朝鮮人も日本人もみんな人間だから、仲良くできる時代が必ず来る」というオモニ(母)の言葉を胸に、4 人兄妹がオモニ食堂で一緒に働く仲間や日本のヤクザの組に入った旧友らと協力し、店の借金返済や一方的な価値観を押し付ける在日朝鮮統一連合会などの難題に挑む。

大阪府生野にある在日朝鮮人の町。みんなの母代わりであるオモニ(オカン)の葬儀が行われていた。15年前に失踪した長男ヨンギはそこに現れない。オモニが始めた店の借金に追われ、ヨンギを除く3兄妹たちは途方に暮れる。そんな中、ヨンギが帰ってくる……。変わり果てた長男に困惑する兄妹たち。様々な人の思いがすれ違うなかで、大きな愛によって、はたして家族の絆は取り戻せるのか。

本作品の監督・脚本・主演を務めた崔哲浩は、”この映画を作るにあたって、4つのテーマを柱にしました。
「人間とは?」
「愛とは?」
「時代の継承」
「血脈」
です”とコメント。

また、井筒和幸監督は「是非、魂を揺さぶられてほしい」、金守珍(新宿梁山泊代表)は、「バラバラになった家族がいかに絆を取り戻すかという、普遍的テーマを見事に描いた作品。個人的には、在日一世の大半が他界した今、二世、三世、四世がもがきながらも日本社会で堂々と生きる姿に共感!」と推薦コメントを寄せている。

『北風アウトサイダー』は来年22年2月11日より劇場公開。

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