現代を生き抜く独身女性たちの不安と寂しさ、そして希望とは?

現代を生き抜く女性の抱える不安、寂しさ、希望をていねいに描いたおかざき真里の原作を映画化した『ずっと独身でいるつもり?』が、11月19日より全国公開される。この度、同作の本編映像が2本公開された。

・<私たちには、敵が多すぎる>現代を生きる女性の本音があふれ出す! 田中みな実、初主演『ずっと独身でいるつもり?』

「女子をこじらせて」の雨宮まみによるエッセイを「サプリ」のおかざき真里が漫画にした伝説的コミックを原作とする本作。主人公を演じるのは、近年女優としても活躍の幅を広げている田中みな実。初主演となる本作品では、やりがいある仕事や暮らしに充足感を得ながらも、周囲の雑音に傷つき、苦しみ、揺れる30代の独身女性を等身大で演じている。

そんなまみと同じく、自分にとっての「幸せ」をさがす女性たちを市川実和子松村沙友理徳永えりが演じ、そのほか稲葉友、松澤匠、山口紗弥加、藤井隆、橋爪淳、筒井真理子ら豪華キャスト陣が脇を固める。『おいしい家族』(19年)『君が世界のはじまり』(20年)をはじめ、一貫して「人と人のつながり」を描いてきた気鋭の監督・ふくだももこが、主人公・まみの心情を生々しく切り取り、鮮やかなエンタメに昇華させた。

今回、主人公のまみと、それぞれ違う環境に生きる3人の女性たちの日常を切り取った本編映像が一部公開された。大きな熊のぬいぐるみと眠る由紀乃(市川)のシーンからはじまる。だるそうに起き上がるベッドにはまみ(田中)の著書「都会というサバンナで、ひとりで咲く花になろう」やPCなどが散乱している。「メイクは虚無。男だったらあと30分は多く眠れるのに」のつぶやきと雑な朝支度。それに反してまみは丁寧なスキンケアと整えられた鏡台。準備を終えたふたりは共通してTwitterでエゴサーチをはじめ、由紀乃は自分のつぶやきが伸びていることに満足。まみは自分に向けられた中傷めいたつぶやきを目にする──。

もう一方の映像では美穂(松村)のブランドものに溢れた部屋からはじまる。足元には服とごみの山、「売れるときに売ってこ」という辛辣な表現も。パパ活の報酬にもらったジルスチュアートの口紅の自撮りを投稿しつつ、インスタを通して彩佳(徳永)のアカウントへ。丁寧な暮らし系インスタグラマーとしてフォロワーを多数抱え充実して見える彩佳も、夫の言動に伝えられない思いが募る──。

『ずっと独身でいるつもり?』は11月19日より全国公開される。