忽那汐里

みずみずしい魅力を披露した17歳の新星

 

『BECK』忽那汐里インタビュー

『BECK』忽那汐里インタビュー

 

主人公たちの生き様がロックで格好いい

  • 青春の輝きを知らぬまま、冴えない日々をただやり過ごしていた平凡な高校生コユキと、夢を叶えるための仲間を探しあぐねていたニューヨーク帰りの天才ギタリスト・竜介。この2人の出会いをきっかけに展開する青春映画『BECK』が、9月4日から全国公開される。
  • ハロルド作石の人気コミックを映画化し、音楽に打ち込んでいく5人のバンドメンバーの出会いや友情、葛藤、夢を描いた物語。そのなかで、“6人目のメンバー”とも言うべき存在が、竜介の妹であり、コユキの音楽の才能をいち早く見いだす真帆だ。
  • 帰国子女として疎外感を感じながらも、ポジティブさを失わず、バンドを応援し続ける真帆を演じたのは忽那汐里。本作でみずみずしい魅力を披露した彼女に話を聞いた。

    [動画]『BECK』製作報告記者会見

  • [動画]忽那汐里 舞台挨拶
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  • ──メインキャスト6人の中で紅一点の役でしたが、監督からはどんな演技指導がありましたか? また、真帆役を演じた感想は?
  • 忽那:監督からの演技指導はほとんどありませんでした。監督はいろいろなことをこちらに任せてくれる方で、伸び伸びと演じさせるためにあえて指導らしい指導がなかったのかなとも思います。 役作りについては、帰国子女の役なので、大胆でオープンでポジティブで強いという一般的なイメージを念頭に、表情や身振り手振りなどを意識しました。
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  • ──忽那さんご自身もオーストラリアのシドニーで生まれ育った海外育ちなので、真帆役は演じやすかったのでは?
  • 忽那:海外での暮らしについても知っているし、多少は英語になじみもあるので、感覚的なことはわりと理解しやすかったと思います。ただ、最近は日本での生活が続いていて英語に触れることがなかったので、英語と日本語のセリフを並行して使っていくことは意外と大変でした。
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  • ──水嶋ヒロさんや佐藤健さんなど、今をときめく若手人気俳優が勢揃いといった感じの作品ですが、彼らと共演した感想は?
  • 忽那:男性ばかりだったのですが、お互いのフィールドが保たれていた感じで、ヘンな気の使い方をしなくてもいい、楽しい現場でした。
    お互いに海外生活の経験があるということもあって、水嶋さんは本当に兄のような感じで、共感できることも多かったですね。兄妹2人のシーンで、撮影が思うようにいかず私が気にしていると、「大丈夫だよ」とおっしゃってくれたりして、とても心強い存在でした。
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  • ──佐藤さんの印象は?
  • 忽那:佐藤さんとは共演シーンも多かったので、お芝居についてなどの会話をなんとなく交わすこともあって、面白い方だな、と。
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  • ──今回、佐藤さんが演じたコユキ役は繊細な部分も多いキャラクターですが、実際の佐藤さんはどんな方ですか?
  • 忽那:コユキとはあまり似ていない気がします。もっと男気があるというか、男らしい方というか。
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  • ──男気というと、桐谷さんは男気のある人というイメージがありますが。
  • 忽那:そうですね(笑)。男気はどの方にもあるとは思うのですが、桐谷さんは、普段からそれを素直に見せていく方なんだと思います。だからこそ、強く男気を感じさせるのではないでしょうか。
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  • ──真帆はコユキに惹かれてゆき、割と積極的にアプローチします。忽那さんご自身と共通する部分はありますか?
  • 忽那:私も物怖じしない性格に見えるようなのですが、真帆とは全然違うと思います。私はあんなに積極的じゃないし、いきなり家に行ったりもしないですね(笑)。
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  • ──現在17歳ですが、女優業というのは天職だと思いますか?
  • 忽那:う〜ん……そうですね、天職だと思います。
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  • ──結構、大変なことも多い仕事だと思いますが。
  • 忽那:経験は少ないのですが、苦戦したり悩んだりすることもよくあります。でも、やっぱり魅力的な仕事だと思います。昔から何かを表現したりすることが好きなので、これからも経験を積み重ねていきたいです。
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  • ──学校で好きな教科は? また、オフの日はどんな過ごし方をしていますか?
  • 忽那:好きな教科は美術と倫理と世界史です。オフの日は、結構、集中型なので、何かをやり始めると1日中やっていることも。例えば、朝、軽い気持ちで落書きを始めて、結局夜まで描き続けていたり。あとは写真を撮ったり映画を見たり。
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  • ──映画はどんな作品がお好きですか?
  • 忽那:映画はとても好きなのですが、特に『リリイ・シュシュのすべて』が好きです。最近見たのは『春との旅』。すごく良かったです。
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  • ──最後に映画の見どころを教えてください。
  • 忽那:音楽だけでなく、主人公たちの生き様がロックで格好いいです。そのパッションには誰もが共感できるのではないかと思います。

(2010/9/3)

 

『BECK』忽那汐里インタビュー

くつな・しおり
1992年12月22日生まれ、オーストラリア・シドニー出身。2006年第11回全日本国民的美少女コンテストで審査員特別賞を受賞。「江崎グリコ ポッキー」のCMで注目を集める。07年、ドラマ「3年B組金八先生 第8シリーズ」で女優デビュー。映画『半分の月がのぼる空』『ちょんまげぷりん』(共に10)、ドラマ『小公女セイラ』(09)などに出演。今後の公開作は『少女たちの羅針盤』『マイ・バック・ページ』など。1st写真集『seven sips of water』(ワニブックス)発売中。


『BECK』忽那汐里インタビュー

『BECK』忽那汐里インタビュー


『BECK』忽那汐里インタビュー
 『BECK』
2010年9月4日より全国公開
(C) 2010『BECK』製作委員会 (C) ハロルド作石/講談社

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