アカデミー新会員の41%が女性、45%がマイノリティに
米アカデミー賞を主催する映画芸術科学アカデミー(AMPAS)が、新たな会員として534人を招待したことが明らかになり、今年の同賞で主演女優賞を受賞したマイキー・マディソン(『ANORA アノーラ』)や助演男優賞受賞のキーラン・カルキン(『リアル・ペイン〜心の旅〜』)らが含まれている。
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ほかには長編ドキュメンタリー賞受賞作『ノー・アザー・ランド 故郷は他にない』の共同監督でパレスチナ出身のハムダン・バラル、撮影賞を受賞した『ブルータリスト』のロル・クローリー、長編アニメ映画賞を受賞した『Flow』のギンツ・ジルバロディス監督も招待された。
さらに今年の候補者では、国際長編映画受賞作『アイム・スティル・ヒア』で主演女優賞候補だったフェルナンダ・トーレス、『ウィキッド ふたりの魔女』のアリアナ・グランデ(助演女優賞)や『アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方』セバスチャン・スタン(主演男優賞)、『名もなき者/A COMPLET UNKNOWN』のモニカ・バルバロ(助演女優賞)、『ANORA アノーラ』のユーリー・ボリソフ(助演男優賞)、『アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方』のジェレミー・ストロング(助演男優賞)、『ブルータリスト』のブラディ・コーベット監督、『サブスタンス』のコラリー・ファルジア監督、授賞式の司会を務めたコナン・オブライエンなど、監督、プロデューサー、俳優、撮影や美術などのスタッフ、映画産業に携わる人々が名を連ねている。
招待者534人のうち、女性は41パーセント、表象の少ないマイノリティは45パーセント、55パーセントが米国以外の60の国や地域の出身者が占めており、これは2015年と2016年に起きた「#OscarsSoWhite(演技賞の候補者が白人俳優のみだったことに対する批判)」論争以降、AMPASが多様性を重視した取り組みを進めてきた結果だ。
日本からは、今年のアカデミー賞で短編ドキュメンタリー賞候補となった『Instruments of a Beating Heart』の山崎エマ監督、短編アニメーション賞候補となった『あめだま』の西尾大介監督と同作プロデューサーの鷲尾天、ドキュメンタリー作で知られる想田和弘監督、アニメーション映画『バケモノの子』(2015年)などのプロデューサーの奥田誠治、『るろうに剣心 伝説の最期編』(2014年)や『十三人の刺客』など時代劇中心に衣装デザインを手掛ける沢田石和宏寛が招待されている。
過去に授賞式の司会を4度務めたジミー・キンメル、俳優ではデイヴ・バウティスタ、ジョディ・カマー、エマ・コリン、Netflixのミニシリーズ『アドレセンス』で知られるスティーヴン・グレアム、ジェイソン・モモア、マーガレット・クアリーらが招待されているが、一方、今年のアカデミー賞で史上初のトランスジェンダー俳優として主演女優賞候補になったものの、過去の差別的発言が発掘されて物議を醸した『エミリア・ペレス』のカルラ・ソフィア・ガスコンは招待されなかった。
全ての招待者が加入した場合、アカデミーの総会員数は11,120人、そのうち投票権を持つ会員は10,143人となる。
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