長澤まさみ「叫んだら悪いものが全部出た」 戦慄の“ドールミステリー” に上海が熱狂

#ドールハウス#ホラー#上海国際映画祭#矢口史靖#長澤まさみ

『ドールハウス』
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不気味な“アヤちゃん人形”と手を繋いでレッドカーペットに登場

『ドールハウス』が上海国際映画祭で上映され、主演の長澤まさみと矢口史靖監督が現地でレッドカーペットを華やかに歩いた。上映後の舞台挨拶にも登壇し、会場は熱狂の渦に包まれた。

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1993年に始まり、中国で唯一の国際映画製作者連盟公認映画祭として開催されている上海国際映画祭。毎年6月に行われ、10日間の会期中に国内外の約500作品が上映される。世界中の映画ファンから注目を集める、人気の映画祭の一つだ。

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そんな上海国際映画祭に、映画『ドールハウス』が正式招待され、主演の長澤まさみと矢口史靖監督が参加した。クロージング・レッドカーペットには、長澤と矢口監督、そして作中に登場する謎の人形“アヤちゃん”が登場。黒のグラデーションが美しいロングドレスを纏った長澤は、アヤちゃんと手をつなぎ、レッドカーペットを華やかに歩いた。

『ドールハウス』

司会者に呼び止められ、挨拶を求められた長澤は、「大家好、我很高兴来到上海(皆さん、こんにちは、上海に来るのが楽しみでした!)」と流暢な中国語で挨拶。さらに、司会者に教わりながら、「到上海看电影!(上海で映画を見ましょう!)」と上海語にも挑戦し、観客の喝采を浴びた。

クロージング・セレモニーでは、長澤が中国を代表する女優・咏梅(ヨンメイ)と共に「最優秀女優賞」のプレゼンターを務めた。咏梅は第69回ベルリン国際映画祭で最優秀女優賞を受賞した実力派。2人がステージに登場すると、会場は大きな歓声に包まれた。

咏梅から「女優として一番難しい役は何だと思いますか?」と問われた長澤は、「まだ誰にも演じられていない、息が吹き込まれていない役を演じることは、常に難しさを感じます。でも、その困難を乗り越えた先には幸せが待っている。そう信じています」と語った。咏梅も「とても共感します」と微笑みながら同意を示した。受賞者である女優・万茜(ワン・チエン)に2人がトロフィーを手渡すと、長澤と万茜は笑顔で抱き合った。

その夜、上海市民に広く知られる歴史ある映画館「上海大光明電影院(上海グランドシアター)」にて『ドールハウス』が上映され、チケットは即完売。上映中は、悲鳴や笑い声が幾度となく客席から沸き起こった。上映後、舞台挨拶に登場した長澤と矢口監督は、観客の熱気に包まれながら登壇。長澤が再び中国語で挨拶をすると大きな歓声が上がり、矢口監督も負けじと中国語で挨拶して、会場を大いに沸かせた。

観客との質疑応答の場面では、多くの観客が挙手し、熱のこもった質問が相次いだ。初めての怖い映画への出演について尋ねられた長澤は、「怖い映画はそんなに見たことがなくて、見てみたいな、気になるな、とずっと思っていました。この作品に出演するのをきっかけに、凄く興味が湧いた、そんなジャンルです」と回答。

『ドールハウス』

また、“アヤちゃん”の設計に関するインスピレーションを熱心なファンから問われた矢口監督は、「人形が怖い映画、動き出すと怖くなくなってしまう気がしたので、人形が動くところは見せないようにしました。そしてCGも使わないようして作りました」と制作の裏側を明かした。さらに、「続編を作り辛くなる描き方はしなかったです(笑)」と冗談交じりに語ると、会場からは続編を期待する声が上がった。

「怖い映画に挑戦したことで得た新たな発見はありましたか?」という問いに対し、長澤は「毛穴から、体の中から、すべての声が出るような叫びを出すシーンは初めてでした。悪いものが全部出たような、スッキリした気持ちになりました(笑)」と振り返った。

『ドールハウス』

最後の挨拶で長澤は、「たくさんのお客さんが今日来てくださったことを嬉しく思います。この映画を楽しんでくださった皆さんの生の声が聞けたこと、大変いい経験になりました。日本では今、映画が公開されています。これからもたくさんの人に見ていただけたらなと思っています。今日は素敵な場を作って下さりありがとうございました」と笑顔で述べ、舞台挨拶は惜しまれながらも締めくくられた。

上海国際映画祭終了後、長澤は「お客さんが本当に情熱的で、映画が好きなんだ、という気持ちを体いっぱいで伝えてくれて、良い場所に来れたなという気持ちでいっぱいです。撮影してる時は想像できていませんでしたが、こうやって映画がたくさんの人に親しまれて、愛されているということを実感できて、神様からプレゼントをもらったような、そんな嬉しさがこみあげています」とコメント。

矢口監督も、「実は上映会を一緒に見ていて、絶叫と同じくらい爆笑がありました。上海が一番熱狂的だったと思います」と嬉しそうに語り、熱気あふれる会場を後にした。

『ドールハウス』は現在公開中。