西川美和監督&役所広司が長崎・福岡の上映会に登壇!『わたしの知らない子どもたち』地元の学生から感動の声
#わたしの知らない子どもたち#小八重葵美#役所広司#西川美和
西川美和監督の最新作、長崎で子どもたちへ先行披露!
西川美和監督の最新作映画『わたしの知らない子どもたち』の公開前試写会および先行上映会が長崎と福岡で開催され、原案・脚本・監督を務めた西川美和をはじめ、映画初主演となる新星・小八重葵美(こやえ あみ)、九州出身のキャストである役所広司が登壇した。
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『すばらしき世界』(20年)以来6年ぶりの最新作となる本作は、戦後の日本を舞台に、戦争孤児となった少女・琴子をはじめとする子どもたちの視点から戦争を描いたオリジナルストーリー。先日の第51回トロント国際映画祭(TIFF)にて、コンペティション部門である「プラットフォーム部門」へ正式出品されたことでも話題を集めている。
長崎で行われた公開前試写会は、長崎市の平和文化キャンペーンの一環として開催され、小学生から大学生までの学生とその保護者が招待された。

長崎出身の役所は「子どもたちを中心にした戦後の物語として、こんなに丁寧に子どもと、子ども達と接する大人を描いた作品は日本映画の中でも貴重な映画になっているんじゃないかと思います」と作品の意義を力説。作中では子どもたちにおにぎりを振る舞う海苔漁師・山井役を演じており、「海の上で船を漕ぐ練習を2日間くらいしましたかね。すごく難しかったですけど、とても楽しかった」と役作りの裏話を明かした。
上映後の質問コーナーでは、招待された稲佐小学校の6年生から「戦争孤児の人たちは必死に生きていこうとして、とにかく必死にお金を稼ぐ方法を考えていてすごい。勇気を出して生きていて、胸が苦しくなりました」とまっすぐな感想が寄せられた。

これに対し、主人公・琴子を演じた小八重は「盗もうとするお芝居はイメージするのが大変だったけど、当時の人のことを考えると、そうしないと死んじゃうから、すごい時代の物語だなと感じました」と回想。
西川監督は「元の暮らしでは普通にお父さんやお母さんがいて、音楽を楽しんだり、家族で団欒できていた子たちが、戦争によってやりたくなかったことをさせられざるを得ない境遇になってしまう。今でも戦争が起きている場所の子どもたちは似たような境遇に追い込まれているのかもしれない。大人も子どもも一緒に考えていきたい」と平和の大切さを語りかけた。
保護者からも感想が寄せられ、西川監督は「実は映画の最後のシーンは長崎で撮影していたんです」と長崎とのつながりを明かし、場内を驚かせる一幕もあった。
役所広司の「アメちゃん」エピソードも!和気あいあいの福岡上映会
続いて行われた福岡での先行上映会では、トロント国際映画祭での反響について西川監督が「海外のお客さんも『非常に今、私たちに生々しい題材だ』と言ってくださった。1回でもいいから家族で見られる映画を作ってみたかったので、それが今回の目標でした」と手応えを語った。
撮影中の思い出について、小八重が「休憩の時に役所さんが『アメちゃんあげる』ってアメをくれたのが嬉しかった」と微笑ましいエピソードを披露すると、会場は和やかな笑いに包まれた。

役所は「『すばらしき世界』とメインのスタッフが一緒で、『西川監督のために頑張ろう』という現場でした。西川組のスタッフが大切に育んできた、茅野琴子を演じる小八重さんが、いつの間にか立派な女優さんになって(撮影の)後半に再会しました」と振り返った。
自身が挑んだ1本櫓(ろ)での船漕ぎについては「浦安のベテラン漁師さんから教わりました」と明かした。
また、西川監督は役所演じる漁師・山井の衣装について、「東京の大森の方にあった海苔養殖の男性の漁師さんの格好を、助監督たちが一生懸命資料を調べてくれて、それをほぼほぼ再現してます」と説明。西川組ならではの徹底したこだわりを語った。
見どころを聞かれた小八重は「ピアノを弾いているシーンは練習を頑張ったから見てほしいのと、後半に岡田(准一)さんがタバコを吸いながら喋っているシーンが本当にカッコいいから見てほしいです!」と元気にアピール。すかさず役所が「僕もタバコをくわえていたんだけどな…」と漏らし、観客の笑いを誘った。
最後に西川監督は「戦争孤児の体験がある女性たちが『こういう目に二度と子どもたちが遭ってほしくないから、きちんと作ってほしい』とおっしゃっていました。この映画を振り返って、これから先、戦争が起こらないように、皆さんが幸せに暮らしていけるようにするにはどうしたらいいかを考えてみてください」と万感の思いを込め、イベントは温かな拍手に包まれて幕を閉じた。
『わたしの知らない子どもたち』は2026年10月16日より全国公開。
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