障害児を育てる母、その場限りのアバンチュールで孤独を癒やす彼女が選んだ道とは
#ヴェロニク・メルムー#ジャンヌ・バリバール#トマス・サーバッハー#ピエール=アントワーヌ・デュベ#マキシム・ラッパズ#山逢いのホテルで#映画
実在するホテルを舞台にした、切なさが溢れる大人のラブストーリー
フランスの名優ジャンヌ・バリバール主演作『Laissez-Moi(原題)』が、邦題『山逢いのホテルで』として公開されることが決定した。本作より、日本版ポスタービジュアルを紹介する。
・50歳の小児性愛作家と14歳の少女が性的関係を結び、歪な関係にのめり込んでいく…フランス中を震撼させた衝撃の実話が映画化
本作は、第76回(2023年)カンヌ国際映画祭ACID部門のオープニングを飾り、その後も各国の映画祭で評価を得た話題作。スイスの壮麗な山々と湖畔に囲まれた、実在するホテルを舞台にした、切なさが溢れる大人のラブストーリーだ。
スイスアルプスをのぞむ小さな町で、障がいのある息子をひとり育てる仕立て屋のクローディーヌ。毎週火曜日、彼女は山間のリゾートホテルで一人旅の男性客を選んでは、その場限りのアヴァンチュールを楽しむ、もう一つの顔を持っている。そんな中現れたある男性との出逢いが、彼女の日常を大きく揺さぶることになる。もう恋を追いかけることなど想像もしなかったクローディーヌは、再び女として目覚めようとしていた…。
主演は、マチュー・アマルリック監督『バルバラ セーヌの黒いバラ』(17年)でセザール賞主演女優賞に輝き、現在大ヒット上映中のアンヌ・フォンテーヌ監督『ボレロ 永遠の旋律』(24年)では圧巻のダンスを披露した、フランスの名優ジャンヌ・バリバール。熟年を迎えた女性の孤独から、息子に無償の愛を捧げる母としての優しさ、情熱的な恋に落ちる女性の可憐さまでを見事に表現する。その複雑で感動的な演技は、「『ジャンヌ・ディエルマン ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地』のデルフィーヌ・セイリグを彷彿とさせる」(L’Humanité)と絶賛された。
監督・脚本を手掛けたのは、ファッションデザイナーとして活躍したのちに本作で長編監督デビューを果たした、スイスの新鋭マキシム・ラッパズ。俳優たちの魅力を掬い取る繊細な眼差しや、じっくりと時間をかけて感情の変化を紡ぎ出す演出に、長編デビュー作とは思えない手腕を発揮している。撮影監督は『その手に触れるまで』(19年)『トリとロキタ』(22年)などダルデンヌ兄弟の作品で知られるブノワ・デルヴォーが務めた。
今回紹介する日本オリジナルのポスターでは、スイスの壮大な山々を背景に、クローディーヌが彼女を本気で愛する男性に身を委ねる印象的なカットがメインに使用され、「心の結び目がほどけていく」というキャッチコピーが添えられている。また、ポスターの下方には、仕立て屋として情熱的に仕事に励む姿、快楽を求めてホテルに向かう毅然とした後ろ姿、障がいのある息子に寄り添う母親としての姿など、様々なクローディーヌの姿を切り取ったカットが並んでいる。
『山逢いのホテルで』は11月29日より全国順次公開。
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