【あの人は今】『SW』最新作に出演のマーク・ハミル、タイプキャストに抗い続けた歩み

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マーク・ハミル公式ツイッターより
マーク・ハミル公式ツイッターより

マーク・ハミル

5月16日にツイッターの公式アカウントで撮影開始が発表された『スター・ウォーズ』シリーズ最新作『スター・ウォーズ/エピソード7(仮題)』。詳細はベールに包まれたままだが、新旧どちらのファンも大きな注目を寄せているのが、旧シリーズのトリオ、ハリソン・フォード、キャリー・フィッシャー、そしてマーク・ハミルが撮影に参加するという事実。4月下旬にメイン・キャストと監督のJ.J.エイブラムス、脚本のローレンス・カスダンらが一堂に会した脚本読み合わせの写真が公開され、大反響を呼んだ。

マーク・ハミル インタビュー

監督のそばの席のハリソン、キャリーとちょうど向き合うような位置に座ったマークはもちろん、旧三部作の主人公であるジェダイの騎士、ルーク・スカイウォーカーを演じる。第1作が公開されたのは1977年。37年の月日が経ち、くりっとした瞳に少年っぽささえ感じさせた彼も62歳になった。『スター・ウォーズ』をきっかけにハリウッドのスター街道を邁進したハリソンと比べると、地味な印象は否めないが、低迷していたと決めつけるのは性急。声優として数多くのテレビアニメや、宮崎駿監督の『風の谷のナウシカ』、『天空の城ラピュタ』の英語版に出演している。日本でも90年代に放送されたアニメ版の『バットマン』で演じたジョーカー役は特に評価が高く、ルークとは180度違うキレた悪役ぶりから、その後は実写作品でも悪役のオファーが増えていった。

これは、空前のヒットを記録した『スター・ウォーズ』以降、同じような役ばかりオファーされることを嫌って出演作を選び抜き、ブロードウェイで舞台「エレファントマン」に主演するなど、タイプキャストに対抗し続けたマークにとって本望だったはず。最近では、2012年の『SUSHI GIRL』で狂気をはらんだ残忍な男を怪演したのが印象深い。ほかにもコミックのクリエイターをつとめたり、2004年には『Comic Book: The Movie(原題)』で監督にも挑戦するなど、活動は多岐にわたっている。

私生活では78年に結婚した夫人との間に3人の子どもをもうけた良き家庭人であり、無理に若作りすることもなく年相応の容姿だったのだが、昨年からは前述の『Star Wars: Episode VII(原題)』への出演がうわさされるようになり、6月には製作陣からトレーニング勧告を出されて専属トレーナーと筋トレを始めていた。確かに先日の脚本読み合わせの写真ではかなりスッキリとした姿で、往年のルークの面影がしっかり見て取れる。

マークは、「シンプソンズ」に本人役で出演した時のキャラクターをアイコンにしたツイッター公式アカウントを持っている。写真が公開された当日は「やっと、正式に言える。『僕も出演する!!!』」とつぶやき、スター・ウォーズの日とされた5月4日(May the 4th)には「僕がエピソード7に戻って来れるように応援してくれて、ありがとう」とファンに感謝を述べたマーク。その後に一言「タイプキャストじゃないと良いんだけど」と付け加えた。こんなジョークが飛ばせる。自分で決めて歩んできた足跡への自負が気持ちよく伝わってきた。(文:冨永由紀/映画ライター)

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