真鍋昌平の人気マンガを映画化した『スマグラー おまえの未来を運べ』。その完成披露試写会が9月22日に新宿バルト9で行われ、キャストの妻夫木聡、永瀬正敏、松雪泰子、安藤政信、高嶋政宏、我修院達也、テイ龍進と石井克人監督が登壇。映画の見どころなどを語った。
・[動画]『スマグラー』完成披露試写会
・『スマグラー』完成披露試写会、その他の写真
以前から石井監督の大ファンだったという妻夫木。「『鮫肌男と桃尻女』(98年)が大好きでずっとお仕事をしたいと思っていたので、オファーが来たときは、すぐに『やる!』って。いつもは台本を見てから決めるんですけど」と、思い入れの強さを説明。
ダメダメな主人公を演じているが、最初の登場シーンで「ダメだな〜」と思ってもらえるような役作りをしたとも明かした。「とにかく不摂生をして、毎日ダラダラ過ごして食生活のバランスも崩したら、いい感じに顔がむくんで……」と照れ笑い。「でも、不摂生はラクでした(笑)」と付け加えていた。
そんな妻夫木と長年の友人でもある安藤。伝説の殺し屋を演じ、上半身裸でのハードなアクションを披露している彼は、「妻夫木とは(共演作の)『69 sixty nine』でイイ関係ができていたので、今回も(撮影前に)『この映画を良いものにしてみんなに届けようぜ』ってメールした」とニヤニヤしながら振り返った。
これに対して妻夫木が「(メール)してないでしょ(笑)!」と突っ込み。すると安藤は「したかな〜、分かんない(笑)」と最初はトボけていたが、最後には「ウソついちゃいました」と告白。司会が「それくらいのお気持ちだったんですよね」とフォローすると、「それくらいの気持ちだったということです(笑)」と開き直り、客席を沸かせていた。
ラスト38分の衝撃クライマックスが見どころのひとつだが、「高嶋さんに“いじめられている”妻夫木君を見ていると、ちょっと胸が苦しくなってくる」と松雪。高嶋は「いや〜、妻夫木さんの表情がいいんですよ。妻夫木さんには『遠慮しないでバンバンやってくれ』と言われたので、遠慮せずバンバンやらせていただきました」とニンマリ。妻夫木が「バンバンきてましたね」と苦笑いすると、高嶋は「妻夫木さんが、いいお声を出すんですよ〜」と、これまた嬉しそうに語っていた。
最後の挨拶で監督は「アクションエンターテインメントだと思っていると、ぶっちゃけ、後半はホラーなんで(笑)。怖すぎたら笑ってください」とアピール。妻夫木は「刺激的な作品なので、五感で楽しんで」と言ってから、「見終わった後は、ちょっとご飯を食べづらいかも……」と苦笑いしていた。
『スマグラー おまえの未来を運べ』は10月22日より新宿バルト9ほかにて全国公開される。
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