なぜ、いじめっ子は殺されたのか? 冗談のように始まった殺意の危うい行方を描いた実在事件ベースの衝撃作
#BULLY ブリー#ニック・スタール#ブラッド・レンフロ#ラリー・クラーク
若者たちの欲望と支配を生々しく描写、退屈と暴力が生んだ悲劇
ラリー・クラーク監督が、実際の殺人事件を題材に、退屈を抱えた若者たちの欲望や支配欲、暴力性を生々しく描いた問題作『BULLY ブリー』(01年)が、4K版『BULLY ブリー 4K』として、2026年9月11日より劇場公開されることが決定。あわせて、新ビジュアルと予告編も解禁された。
・ラリー・クラーク監督による問題作『BULLY ブリー 4K』の場面写真を見る
・10代のリアルがスクリーンを突き刺す! ラリー・クラーク衝撃の問題作『KIDS/キッズ』30年ぶり劇場公開
本作は、1993年にアメリカ・フロリダ州で起きたボビー・ケント殺害事件を題材にした、ジム・シュッツのノンフィクション「なぜ、いじめっ子は殺されたのか?」を原作とする青春犯罪映画。

南フロリダの退屈な郊外で、幼なじみのボビーとマーティは、友情とは呼びきれない歪な関係で結ばれていた。支配するボビーと、従い続けるマーティ。そこへ、奔放な少女アリと、孤独を抱えたリサが現れる。マーティに恋をしたリサは、彼をボビーから引き離そうとする。だが、アリもまたボビーの残酷さを知り、若者たちの中で怒りと恐怖は静かに膨れ上がっていく。
「ボビーさえいなくなれば——」。冗談のように始まった殺意は仲間たちを巻き込み、やがて現実の計画へと変わる。誰も止めなかった。誰も本気だと思わなかった。そして退屈な夏の夜、彼らは二度と戻れない一線を越える。
若さはなぜ暴力へ向かうのか。友情はどこで支配に変わるのか。愛はなぜ共犯を生むのか。本作は、青春映画の輝きと犯罪映画の冷たさを同時に宿しながら、どこにでもある退屈と無関心が生み出す暴力を剥き出しにした、ラリー・クラーク作品の中でもひときわ危険な一本である。

監督を務めるのは、写真集「Tulsa」で知られ、長編監督デビュー作『KIDS/キッズ』(95年)で世界に衝撃を与えたラリー・クラーク。若者たちの身体、視線、欲望、暴力を、道徳的な距離を置くことなく見つめるその作家性は、本作にも強烈に刻み込まれている。
出演は、マーティ役にブラッド・レンフロ、ボビー役にニック・スタール。さらにビジュー・フィリップス、レイチェル・マイナー、マイケル・ピット、ケリー・ガーナー、レオ・フィッツパトリックら、2000年代初頭のアメリカ映画を象徴する若手俳優たちが集結した。彼らの生々しい演技が、物語に逃げ場のない緊張感を与えている。
また、本作の音楽には、ドクター・ドレー feat. エミネム「Forgot About Dre」をはじめ、ファットボーイ・スリム、サイプレス・ヒル、ダズ・ディリンジャー関連楽曲など、2000年前後のUSヒップホップ/クラブ・ミュージックの空気を刻む楽曲が使用されている。

さらに、サウンドトラックにはソニック・ユースのサーストン・ムーアによる楽曲も収録。ヒップホップの時代性とノイズ/アヴァンギャルドな音響が交錯する、強烈な音楽設計も大きな見どころとなっている。
製作から25年の時を経た4K劇場公開にあわせ、本作の新ビジュアルが完成した。南フロリダのまばゆい光と、若者たちの危うい関係性を想起させるイメージが切り取られ、ラリー・クラーク作品ならではの生々しい青春の痛みと不穏な空気を伝えるものとなっている。4Kでよみがえる本作の鮮烈さと、公開から年月を経た今なお失われない危険な魅力を印象づけるビジュアルだ。
予告編では、退屈な郊外に生きる若者たちの無軌道な日常と、彼らの間に少しずつ広がっていく支配、怒り、殺意の気配が映し出される。ヒップホップと不穏なスコアが交錯する音楽、若きキャストたちの剥き出しの表情、そして取り返しのつかない事件へと向かう緊張感が凝縮され、本作の世界を強烈に伝える内容となっている。
『BULLY ブリー 4K』は2026年9月11日公開。

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