『アベンジャーズ』スカーレット・ヨハンソン インタビュー

最強チームの紅一点を演じたセクシースター

#スカーレット・ヨハンソン

この映画ではブラック・ウィドウの本当の姿が少しずつ明らかになっていくんです

アクション大作『アベンジャーズ』には、アイアンマン、キャプテン・アメリカ、ソー、ハルクらアメリカを代表する人気ヒーローが大集結している。その紅一点が、スカーレット・ヨハンソン扮するブラック・ウィドウだ。

地球侵略を阻止するために最強の7人で結成されたチーム“アベンジャーズ”の活躍を描いた本作について、ヨハンソンに話を聞いた。

──ブラック・ウィドウを再び演じた感想を教えてください。

ヨハンソン:ブラック・ウィドウは『アイアンマン2』で初めて登場したのですが、あのときはミステリアスなキャラクターとして描かれていました。ストーリー展開も早かったし、いくつもの顔を持つ彼女のほんの一面しか見せることができず、そのせいで誰も本性を知ることはできませんでした。でも、この映画ではそういった多面性や過去も含め、彼女の本当の姿が少しずつ明らかになっていくんです。

──劇中でのブラック・ウィドウの役割について教えてください。

ヨハンソン:ニック・フューリー長官(サミュエル・L・ジャクソン)から特命を受け、嫌がるヒーローたちを、“アベンジャーズ”に引き込むために奔走する役なんです。事情はあえて聞かず、単なる仕事と割り切ってね。

太極拳を中心としたアクションで、武器をマスターしなければならず大変でした
──アクションシーンが大変だったと思いますが、トレーニングもハードだったのでは?
(C) 2012 Marvel & Subs.

ヨハンソン:太極拳を中心としたアクションで、なじみのない武器をマスターしなければならず、動きも複雑で大変でした。格闘シーンの動きを覚えたら、次に大きな坊や弓を渡され、「じゃあ、今度はこれを持ちながら今の動きをやってみて」なんて言われるの。思わず「ちょっと待って! 9キロもある棒を持って戦わなきゃならないの?」って聞き返してしまいました(笑)。最初はこんなことできるわけがないって思ったけれど、失敗を繰り返しながら、最終的にはなんとかこなすことができたんです。

──監督のジョス・ウェドンは『トイ・ストーリー』(95年)の脚本なども手がけてきた人ですが、仕事をしてみていかがでしたか?

ヨハンソン:彼は、ポップカルチャーネタを散りばめながら、ウィットに富んだ素晴らしい脚本を書き上げてくれました。登場人物に対する思い入れも半端じゃないし、監督自身が1ファンとして作品を作っていったんです。

──この映画の見どころを教えてください。

ヨハンソン:信じられないくらい豪華なキャストが幻想的な世界を舞台に集結する話で、それだけでも特別な作品だと思います。監督は、リアリティと夢のような世界を、誠実に、心を込めて描いています。この映画は、監督が愛するSF映画の醍醐味が見事に凝縮された作品なんです。

スカーレット・ヨハンソン
スカーレット・ヨハンソン
Scarlett Johansson

1984年11月22日生まれ、アメリカのニューヨーク州出身。『のら猫の日記』(94年)や『モンタナの風に抱かれて』(98年)、『ゴーストワールド』(01年)などの作品で注目を集める。その後、ソフィア・コッポラ監督の『ロスト・イン・トランスレーション』(03年)でブレイク。主な出演作は『それでも恋するバルセロナ』(08年)、『アイアンマン2』(10年)、『アベンジャーズ』(12年)、『her/世界でひとつの彼女』(13年、声のみの出演)、『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(13年)などに出演

スカーレット・ヨハンソン
アベンジャーズ
8月17日より新宿ピカデリーほかにて全国公開(2012年8月14、15、16日先行上映)
[製作総指揮]アラン・ファイン、アヴィ・アラド、ジョン・ファブロー、ルイス・デスポジート、パトリシア・ウィッチャー、スタン・リー
[製作]ケヴィン・ファイギ
[監督・原案・脚本]ジョス・ウェドン
[出演]ロバート・ダウニーJr.、クリス・エヴァンス、マーク・ラファロ、クリス・ヘムズワース、スカーレット・ヨハンソン、ジェレミー・レナー、トム・ヒドルストン、ステラン・スカルスガルド、サミュエル・L・ジャクソン
[原題]MARVEL’S THE AVENGERS
[DATA]2012年/アメリカ/ウォルト・ディズニー/144分
(C) 2012 Marvel & Subs.